【オートレース】長田恭徳 GⅠ初V 夢はSS王座出場
- 2020/8/13
- オートレース記事

デビュー7年地元GⅠ
山陽オート所属の長田恭徳(25)=32期=が今年6月、地元の開場55周年記念でGⅠ初優出Vを飾った。2013年7月デビューからわずか7年、18歳でオートレーサーへの夢を膨らませた若武者はSG「スーパースター王座決定戦」出場という夢へ前身した。
栄冠を勝ち取った優勝戦には、そうそうたる顔ぶれがそろっていた。オールスター連覇などSG4V、GⅠ10Vの荒尾聡(飯塚)、同3V、13Vの有吉辰也(同)らの猛追をこらえ、後続を寄せ付けず8周(4100メートル)を逃げ切った。
優勝戦の1番時計を記録したスピードで、将来の山陽オートを背負って立つ逸材として注目されている。コーナーの突っ込み、立ち上がりのグリップ操作は見事の一言。2着の有吉、3着の荒尾が距離を詰めることさえ出来なかった。
とっておきの武器身につける
18歳までオートバイにまたがったこともなく、キャリアはまだ7年。練習を重ねてスピード付ければ、タイムはもっと伸びるはずだ。
10月からの来期は現在のA級5位からS級37位へ上がり、SGやGⅠなどグレードレースの出走が一気に増える。荒波にもまれることでさらに飛躍が期待される。
長田は、とっておきの「武器が欲しい」と言う。整備力、S力、スピードなど、「すべてがまだまだ。何か一つ飛び抜けた『武器』を身につけるために一戦一戦、最後まで諦めずに戦いたい。S級で実績を残して順位を上げ、SG、スーパースター王座戦に出たい」と将来を見据える。
幼少期の空手で集中力を付け、小学校から高校まではサッカーで体幹を鍛えた。培った身体能力を生かしてレースに挑む男の将来を見守っていきたい。 (松永 康弘)
(2020/8/11紙面掲載)