【オートレース】進化続ける“次世代エース”丸山智史に注目
- 2021/1/28
- オートレース記事

スピード感あふれるレースで現在S級21位
山陽オート所属の丸山智史(33)が、次世代を担うエースとして期待されている。
昨年10月、地元でG2「第31回若獅子杯争奪戦」を勝ち、グレードレースを初制覇した。S4番手に付けて順位を上げ、残り2周で内を突き先頭に立った。青山周平(伊勢崎)、鈴木圭一郎(浜松)の2強を破り、西部オート記者クラブの年間表彰「敢闘賞」にも輝いた。
持ち味はスピード感あふれるレース。車速を緩めず内、外を使って抜く技術は、レースを重ねるたびに進歩を続けている。
下関商時代に野球部所属
小学生でソフトボール、中学で野球に熱中し、下関商の遊撃手として活躍した。身長168センチ、炭水化物を控えてやや細めの体(56キロ)を維持し、2・0の視力を生かした卓越した技で、通算188勝、7Vの成績を積み上げた。
現在は自己最高位のS級21位。前期がA級19位だから、ランキングも一気に伸ばしている。「まだまだ、勉強することばかり。スピードよりレースがうまくなりたい、Sも磨きたい、整備、調整力も付けたい」と日々成長を続ける。
地道な練習ぶり、熱心に整備の話を聞く後輩の姿に、地元の先輩松尾啓史は「選手としても、人間としても成長してる。レースのさばき方、整備の仕方も自信を付けている気がする。吸収して、努力が実っていると思う」と成長の証しを認める。
近い将来、G1制覇、年末の「スーパースター王座決定戦」出場が果たせるような気がする。高校の同窓会が縁で一昨年7月に結婚、昨年12月には待望の長男が誕生した。責任と励みに支えられ、ゴルフが大好きな期待の星が、今年ブレイクしそうだ。 (松永 康弘)
(2021/1/27紙面掲載)