【オートレース】稲原瑞穂 SSガールズ王座へ視界良好

稲原が目標達成へ突き進む

飯塚所属 ボーダーライン上

 飯塚オート所属の女子レーサー稲原瑞穂(25)が、年末のスーパースターガールズ王座決定戦(12月27日・川口)出場へ突き進んでいる。

 本戦への出場権は、女子選手16人が出場するトライアル9戦でベスト8に入ること。現在、トライアル5戦を終了し、3戦出場した成績は⑥②②。ボーダーライン上の8位に付けているのだ。

 前進あるのみ。7月の山陽、9月の最終トライアルとなる飯塚で、何としても2年連続出場権をと意気込んでいる。

S安定 直近10走3連対率80%

 熱意が通じたのか、近況は充実している。課題のスタート(S)も安定し、エンジンも伸びを中心にまずまずの仕上がりを見せる。試走3・38、レースでも3・45前後のタイムを出せるようになった。直前10走は4勝、2着1、3着3、着外2。3連対率は、脅威の80%にまで達した。

 「今年は成績もリズムもいいんです。整備もレースも良かった時のイメージを参考にできるようになったし、抜かれた時の対応も少しずつ成長している。今はハンデが最重ハンの40メートル前。もっと後ろに下がりたい、A級にもなりたい」。目標はたくさんある。一つずつ、かなえていくだけだ。

「出場権を絶対に勝ち取る」

 持ち味はスピードとエンジンを生かした走り。毎日1、2時間のランニングとウォーキングを重ねて体幹を鍛え、エンジン音を聞き分ける耳、練習でのタイヤ選びなど、2017年8月のデビュー当時にはできなかったことが、少しずつ身に付いている。

 大混戦の得点争いから抜け出し、何としても本戦の出場権を得たい。「勉強したことをレースに出し、出場権を絶対に勝ち取るんだという意気込みで戦います」。期待の飯塚ガールに注目したい。(松永 康弘)

(2021/6/30紙面掲載)

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