【オートレース】稲原瑞穂 SSガールズ王座 西日本からただ1人出場「1着狙う」
- 2021/11/24
- オートレース記事

S力、スピード、粘り強さが武器
飯塚オート所属の稲原瑞穂(25)が、女子最高峰のレース「スーパースターガールズ王座決定戦2021」(12月27日・川口)に2年連続で出場する。トライアル戦を突破し飯塚、山陽の西日本地区からただ一人参戦を決めた。成長著しい注目の女子レーサーだ。
セールスポイントは3つ。まずはスタート(S)力。ムラが目立った昨年とは違い、安定感が増した。直近3か月平均0・16というSタイミングはもちろん、車速を伸ばして1コーナーへ突入する思い切りがよくなった。
2つ目は、先頭に立ってから逃げるスピードが増した。エンジンの状態にもよるが、強力な伸びを生かしてコーナーへ突っ込み、タイミングよくグリップを開けて大きく走るコツを覚えてきた。
3つ目は最後まであきらめない精神力。周回中に他選手に並ばれても、抜かれても、粘り強く戦うことを覚えた。並走してからのグリップの開け閉めなど、技術面が成長したことも大きい。自身でも「今年は8着(末着)をあまり取らなくなったし、抜かれてからの対応がつかめてきた」と手応えを口にする。
エンジン最高 Sもう少し磨く
ガールズ王座決定戦の出場予定選手は、選考順位順に岡谷美由紀、高橋絵莉子、片野利沙、田崎萌、藤本梨恵、信沢綾乃、稲原、本田仁恵の8選手。当日の気候に合わせた万全のエンジン調整、タイヤ選び、体調を整えることなど一発勝負ならではの難しさはあるが、今年の稲原には、昨年以上の準備が整っている。
昨年は8着。何もできずに悔しい思いをしたので、今年は見せ場のあるレースを披露したいところ。「最近、いい感じでSが切れているから、もう少し磨きたい。エンジンは最高の状態で、タイヤは良さそうなものを取っておきたい。西日本から一人だけだから責任は重大。1着を狙います」。年末の大一番にかける思いは強い。(松永 康弘)
(2021/11/24紙面掲載)