【オートレース】川口裕司 飯塚きってのイケメンレーサーがグレードレースV目指す/2022イチ推し選手
- 2022/1/10
- オートレース記事
記者が選んだ2022イチ推し選手⑧

地元記念で手応え
2019年6月デビュー。これまで61勝を挙げ、3回の優勝がある。さらなる高みを目指すためには、ここからが飯塚きってのイケメンレーサーの正念場となる。
「いけるぞ!」と手応えを感じたレースがある。昨年12月の地元G1開設記念。初日から22231とすべて3連対に絡み、準決ではSGレーサーの浦田信輔と大接戦の2着争いを演じた。結果は3着。しかし、抜かれてもなおゴール前で際どく迫った気迫は見事だった。
経験不足をスピードでカバーできる選手に
その翌日、11R特別選抜戦。横並びのスタート(S)となる10メートルオープン戦で金子大輔や佐藤貴也、黒川京介ら強豪を相手にインから逃げ切った。今年の活躍を暗示するような一戦だった。「経験不足をカバーできるようなスピードを付け、冷静にさばいていける選手になりたい」と意気込む。
整備も勉強中。クラッチやキャブ、ヘッド周りの調整には慣れてきたが、「耳でエンジン音を聞き分け、乗った感じの体感でエンジンのよしあしがわかるようになりたい」とレベルアップを図っている。
九国大付、九産大とサッカー選手だったが、オートレーサーに憧れ大学を中退。一発合格し、スピードの世界に飛び込んだ。
「最後まであきらめずにレースをして、まずは最重ハンの選手として定着したい。目標はグレードレースでの活躍とG1での優勝戦進出、もちろんグレードレースで優勝を目指します」。飛躍が期待される逸材の見せ場は、これからだ。(松永 康弘)
◆川口 裕司(かわぐち・ゆうじ)1993年6月29日生まれ、28歳。福岡県出身。飯塚オート所属。2019年6月、34期生として飯塚でデビュー。通算優勝回数は3回。師匠は高林亮。生涯獲得賞金は2791万4880円。蟹座。166センチ、50キロ。血液型O。
(2022/1/10紙面掲載)