【オートレース】長田稚也 2節連続オール1着!早くも今年V2の新鋭に期待
- 2022/2/9
- オートレース記事

兄・恭徳追い奮起
新鋭オートレーサーの長田稚也(21)=飯塚・34期=が、早くも今年2度目の優勝を飾った。しかも、2節連続でオール1着の快挙。2019年6月にデビュー、念願の最重ハンの仲間入りを果たし、兄の長田恭徳(山陽)に追いつけ、追い越せと頑張っている。
持ち味はスピード。今年最高タイムは試走3・26、競走3・34。グリップを開け、極力スピードを落とさない様に走り、外から一気にまくるレースは秀逸だ。車速は着実に上がっている。
昨年12月、全国の強豪が集まった地元G1で31184と2勝を挙げた。2日目は佐藤貴也を、3日目は若井友和や丹村飛竜らを相手に速攻を決め、その名を全国へアピールした。「もっとスピードをつけたら戦える」という手応えも得た。
課題はキャリア不足からくるテクニック。レースの流れに乗って走れば強く、逃げると速い。しかし、混戦になった時、一瞬の迷いで着順を落とすこともある。「さばきはまだまだ甘い。特に1周目。レースを重ね、序盤の位置取りをもっと勉強しないといけない」と自己分析する。
165センチ、51キロ。オートレースは体重が軽いと有利とされ、恵まれた体をもつ。ローラーなどを使って体幹を鍛え、混戦でもめげない体づくりを行い、成果は徐々にレースに表れている。
G1優出目指す
兄は一昨年、山陽でG1を制した。負けてはいられない。「もっとレースのテクニックや整備力を学びたい。今年は最重ハンに定着し、G1で優勝戦に乗れる選手を目指したい」
音楽で息抜きをし、「沖縄や北海道、韓国旅行を楽しみにしている」と話す逸材の今後に期待したい。 (松永 康弘)
(2022/2/9紙面掲載)