【地方競馬】岩永千明 ケガ乗り越えLVR総合優勝

佐賀競馬所属

 佐賀競馬所属の岩永千明騎手(37)=写真中央=が大仕事をやってのけた。地方競馬所属の女性騎手が腕を競う「レディスヴィクトリーラウンド(LVR)2020」で総合優勝を果たした。

 高知、佐賀、名古屋の3場で計6戦を行い、総合ポイントで頂点を決めるLVR。今年で4回目となる大会には、岩永の他、宮下瞳、木之前葵(ともに愛知)、中島良美(浦和)、浜尚美(高知)、関本玲花(岩手)の国内女性トップジョッキーが参戦。ここに、フランスのミカエル・ミシェル騎手も加わったことで、さらにファンの注目を集めた。

 岩永は2月の地元・佐賀ラウンドでポイント首位に立つと、最終の名古屋ラウンドでも着をまとめ、総合102ポイントで表彰台の中央に立った。

16年3月落馬事故 選手生命危機

 選手生命すら危ぶまれたアクシデントを乗り越えての栄冠だけに、喜びもひとしおだったろう。落馬事故に見舞われたのは2016年3月のこと。脳挫傷と脊髄圧迫骨折の大けがだった。一時は復帰困難と言われた。しかし、懸命のリハビリで昨年6月に復帰。7月には復帰初勝利を挙げた。そして今回、女性ジョッキーにとって憧れのLVRを制した。

 「LVRは私にとって特別なレース。復帰して絶対に参加したいと思っていました。優勝できたのはすごくうれしい。この大会は女性ジョッキーにとって刺激のあるレースなので、ずっと続けてもらいたい」

 最終戦の名古屋は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、残念ながら無観客で行われた。きっと、岩永も多くのファンと喜びを分かち合いたかったことだろう。ただ、暗い話題ばかりで重苦しい雰囲気の中、地方競馬から届いたうれしいニュースに、少しだけ心が軽くなった。(田原 年生)

(2020/4/1紙面掲載)

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