レースほっとらいん

(2019/2/27紙面掲載)

【地方競馬】

佐賀記念 山本“ピンチヒッター”起用応えた

代替騎乗 ヒラボクラターシュV

 11日に行われた佐賀競馬のビッグレース佐賀記念(2000メートル)。JRA所属のヒラボクラターシュ(3番人気)が差し脚を発揮して交流レースの初優勝を飾ったが、そこには一つのドラマがあった。

 

 手綱を取ったのは岩手競馬所属の山本聡哉騎手。当初、JRAの福永祐一騎手が騎乗予定だったが、降雪の影響でJRAの開催が月曜日に順延。そのため、急きょ山本騎手に乗り替わりが決まった。プロ野球で言えば一打席が勝負のピンチヒッターの役割だ。「声をかけてもらって信じられないと思いましたが、騎乗依頼が決まってからはしっかり研究して臨みました」

 

 レースは道中3番手に付ける展開。2周目のバックで仕掛けると先頭に並び、直線ではリーゼントロックとのたたき合いを制してゴールした=写真手前=。「バックの手応えはすごかった。乗っていて本当にいい馬と感じました。まだ4歳なのでこれからも楽しみですね」とヒラボクラターシュをたたえた。

 

 山本騎手は運も実力も持っている。岩手競馬では昨年206勝を挙げたリーディングジョッキー。さらに期間限定で1月26日から佐賀競馬で騎乗していた好タイミングだったため実現した。即席の初コンビながら、チャンスを生かした山本騎手は素晴らしい騎乗だった。

 

 佐賀競馬での戦いも24日で終了し、再び主戦場を岩手競馬に戻した。これからも地方競馬を代表する騎手として活躍に期待したい。 (田原 年生)