レースほっとらいん

(2019/6/19紙面掲載)

【地方競馬】

「千明ちゃん」が佐賀に帰ってきた

岩永千明 佐賀競馬

落馬で重傷 リハビリ続け3年3ヶ月ぶり

 「千明ちゃん、お帰り」と小雨が降るパドックにファンの温かい声援が響いた。15日、佐賀競馬所属の岩永千明騎手=写真=(山下定文きゅう舎)が3年3か月ぶりにレースへ復帰した。

 

 16年3月、落馬事故で脳挫傷と脊髄圧迫骨折の重傷を負った。一時はレース復帰も諦めかけていた時期があったものの、リハビリを続けて回復。馬に乗っての調教が出来るまでの状態になった。

 

 本格的に復帰を決めたのは4月。「背中に入っていたボルトを取ることで、気持ちが復帰に向かいました」。担当医師からもGOサインが出た。

 

 15日、同競馬の6Rではカゼノオー号で11着、8Rタイセイハーモニー号で5着、12Rオオシマテティス号で7着。16日は3Rメイショウエクボ号で4着と白星は飾れなかったが、レース勘は取り戻しつつある。

 

 「不安は筋力とか体力。今まで荒尾から積み重ねたものが、このけがで0になってしまったので、しっかり戻さないと。それとレースに臨む勇気も必要ですから」

 

 地方競馬の女性騎手は全国で5人。今までレディースジョッキーズシリーズで対戦した仲間からも復帰を喜ぶ連絡があった。「ありがたいですね。ライバル同士ですけど、プライベートでは仲良くさせてもらっています。また、佐賀で女性騎手の大会があるときは盛り上げたいと思っています」

 

 NARグランプリ2014では優秀女性騎手を受賞した岩永騎手。3年3か月もの長い道のりを経て、再び脚光を浴びる世界に戻ってきた。今後の活躍に期待したい。(田原 年生)