【高校野球】球児の夏 九州・山口でも本格始動

夏の高校野球 福岡県大会

福岡、筑後大会開幕 西日本短大付快勝

 福岡では4日、福岡、筑後、北九州、福岡中央の4地区のうち、福岡、筑後の2地区で独自大会が開幕した。筑後では全国制覇の経験を持つ西日本短大付が8-3で八女に快勝した。代替大会は今後、九州・山口の各県で順次開幕していく。新型コロナウイルス禍の中、「球児の夏」が本格的にスタートした。

福岡でも独自大会が開幕。初戦に勝利した西日本短大付の校歌が流れた

青柳主将「人生の大きな経験に」

 誇らしげに、校歌が鳴り響いた。勝利した西日本短大付の青柳諄主将(3年)は言った。「仲間とここでやれたことは、人生の大きな経験になる」。たとえこの大会に優勝しても、その先に甲子園はない。それでも、支えてくれた人たちに、全力でプレーしているところを見せることは出来た。

 「楽しんでこい」。昨秋から指揮を執る高原典一監督(45)は、そう言ってナインを送り出した。言葉通り、選手たちは躍動した。初回、青柳の左前打を足がかりに2点を先制。その後も着実に加点し、粘る八女の反撃をしのいで押し切った。

鳴り響く校歌

 5月20日、夏の甲子園中止が決まった。さらに、福岡県高野連から独自大会を行わないことが発表された。ナインの気持ちは沈み、落ちるところまで落ちた。ただその後、代替大会の開催が決まり、次第に前を向けるようになった。「もう一回最後までやってやろうと思った」と青柳主将。先行きが不透明な中でも、野球への思いだけは、変わらなかった。

 1992年、高原監督は選手として甲子園で全国制覇を経験した。聖地の頂点で流れた校歌と、この日流れた校歌。「どちらも、一緒だと思います」。厳しい練習に励んできた仲間と共にプレーし勝利した。そのことに変わりはない。選手の数だけ、白球にかける思いがある。2020年の球児の夏が幕を開けた。(加藤 博之)


八女 粘り3点

 最後まであきらめなかった。一時は0-8とリードを許しながら、3点を奪い返す粘りを見せた。上田訓凡監督(46)は「楽しそうにやってくれていた」と目を細めた。新型コロナウイルスの影響もあって、練習を再開したのは6月1日。マネジャーも含めた3年生全員が「最後まで野球をやり切る」と意思表示。この日も一丸となって強豪の西日本短大付を苦しめた。

(2020/7/5紙面掲載)

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