【高校野球 鹿児島】神村学園 「圧倒的」合言葉に“夏”連覇

高校野球 鹿児島代替大会 決勝

神村学園 故障古川 渾身の追加点

背負われて歓喜の輪へ向かう古川主将(背番号6)を、笑顔で迎える神村学園ナイン

◇決勝 神村学園12―2国分中央(29日・平和リース球場)

チーム一丸

 その先に、甲子園があろうとなかろうと、関係なかった。目の前の試合に勝つ--。神村学園ナインは、そのことに集中していた。「日本一を目指して練習してきた、この3年間にうそをつくな」。そう言って送り出した小田大介監督(37)は「誇らしく思います」と、昨夏に続く県の頂点を極めた選手らへの賛辞を惜しまなかった。

 「チーム一丸」を象徴する場面があった。7-2とリードした7回。無死一、三塁の好機で、打席に古川朋樹主将(3年)が向かった。実は前日の練習中、右膝に歩けないほどの故障を負っていた。

 「ここぞの1点を取りに行く場面で使うつもりだった」と小田監督。その2球目。鋭く振り抜いた打球は中前に抜けた。貴重な追加点をたたき出した主将は、歩いて何とか一塁までたどり着くと、ベンチとスタンドに向かって拳を握った。この日、神村ベンチが最も沸いたシーンだった。

3年生だけで戦う

 甲子園中止が決まった5月。自暴自棄になる選手や勉強に専念したいという選手もいて、チームはバラバラになりかけた。そこに、代替大会の知らせが飛び込んできた。古川主将らが中心となり「3年生だけで戦わせてください」と監督に直訴。これを機にチームは再び一つにまとまった。

 合言葉は圧倒して勝ち上がろう。それは野球に対する思いや姿勢で圧倒するという意味だ。2-2の3回には、桑原秀侍(3年)が放った勝ち越しソロを号砲に6長単打を集めて一挙4点。その後も攻撃の手を緩めず、17安打12得点と投打に圧倒してみせた。

 この日、神村学園の3年生21人がグラウンドで示した野球に取り組む姿勢は、スタンドで見守った下級生へ確かにつながれた。勝ち負けよりも大事なそのバトンこそが、強豪校の礎となる。(加藤 博之)

全試合結果(報知新聞社)

(2020/7/30紙面掲載)


国分中央 健闘準V

準々決勝で鹿児島城西撃破

 優勝には届かなかったが、国分中央ナインの健闘が光った。準々決勝では優勝候補の鹿児島城西を破るなど、全員野球での快進撃だった。決勝では序盤の先制機を逃したのが痛かったが、一時は2―2の同点に追いつくなど意地を見せた。吉松颯太主将(3年)は「ここまで来たら優勝したかった。それでも自分たちの野球はやれたし、悔いはない」と振り返った。

(Web限定掲載 2020/7/30更新)

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