【高校野球・宮崎】宮崎日大5年ぶり頂点

高校野球 宮崎代替大会 決勝

◇決勝 宮崎日大12―2宮崎学園(1日・サンマリン)

岩崎3回ピンチ 仲間信じて後続断つ

 最後の打者を打ち取った岩崎優太(3年)の下に宮崎日大ナインが集まってくる。マウンド付近で笑顔が広がった。「行けるところまで行け」。楠田賢吾監督(75)にそう言って送り出された背番号1の表情には、充実感がにじんでいた。

 この日の先発を告げられたのは、試合直前。「デリケートな性格だから」という、楠田監督の配慮だった。今大会の初先発。「完投するつもりだった」とまっさらなマウンドで躍動した。

 勝負所は3回だった。自らの失策で1点を先制され、なお無死二塁。一瞬、冷静さを失いかけたが、「みんなが声をかけてくれて、味方を信じようと思った」。後続を三振、遊ゴロ、右飛に仕留め、追加点を許さなかった。

 この投球が流れを引き寄せた。続く4回に強力打線が爆発。一挙4点を奪い逆転すると、続く5回にも4点。終わってみれば16安打で12得点。9回3安打2失点の好投を見せた岩崎は、打っても3安打5打点の活躍だった。

気持ちつないだ3年生

 甲子園中止が決まった5月。岩穴口瑞貴主将(3年)らが中心となって、楠田監督に「3年生は自主練習にしてほしい」と申し出た。1、2年生に来年に向けた練習をして欲しいとの思いからだった。代替開催が決まり、3年生が全体練習に復帰したのは6月中旬になってから。短い時間の中で最善を模索した。

 折れそうな気持ちを、励まし合いながら、つなぎ止めた最上級生。そんな背中を見て、下級生も奮い立った。「やるからには勝つことを目標にやってきた。達成できてうれしい」。岩穴口主将の言葉は、3年生全員の思い。誰もがすがすがしい表情に満ちていた。(加藤 博之)

全試合結果(報知新聞社)

(2020/8/2紙面掲載)


宮崎学園 準V「全力出した」

 勝ち上がるごとに、勢いに乗った宮崎学園が準優勝に輝いた。最後は、宮崎日大の前に力尽きたが、崎田忠寛監督(38)は「準決勝までは完璧だった。決勝では選手が硬くなってしまった。それでも全力を出してくれたと思います」とねぎらった。

(2020/8/2紙面掲載)

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