【高校野球】大崎 人口5000人の島からセンバツ前進

高校野球 秋季九州大会/準々決勝

 九州大会は3日、準々決勝4試合が行われた。地元長崎の大崎が延岡学園(宮崎)に競り勝ち、初の4強入りを果たした。福岡大大濠(福岡)は具志川商(沖縄)に完封勝ち。明豊(大分)は4点のビハインドを逆転し、昨年に続きベスト4に進んだ。宮崎商(宮崎)は東明館(佐賀)に快勝した。勝ち上がった4校は来春のセンバツ出場に向け大きく前進した。

4強入りを決め、喜ぶ大崎ナイン

▽準々決勝(11月3日・長崎県営)
延岡学園(宮崎)010 000 010=2
大崎(長崎)  000 003 00X=3

坂本-調バッテリー攻守に躍動

 勝利の瞬間、力強く右拳を握った。「いろんな気持ちがこみ上げてきました」。マウンドで喜びを爆発させた大崎のエース坂本安司(2年)の言葉は、ナイン全員の思いでもあった。

 1点を追う重苦しい展開。ようやく好機をつかんだのは6回。無死一塁から敵失でチャンスが広がった。こっちに流れが来る--。誰もが「勝負所だ」と集中力高めた。1死二、三塁とし犠飛で同点。2死三塁から、4番・調(しらべ)祐李(2年)が中前に抜ける適時打で勝ち越し。さらに坂本の左前適時打で1点を追加した。

6回、2死三塁。大崎の調祐李が勝ち越しの中前適時打を放つ

 このリードを、中学2年からコンビを組む坂本―調のバッテリーを中心に守り抜いた。清峰、佐世保実で指導者として甲子園経験のある就任3年目の清水央彦監督(49)を慕い入学を決めた2人。投打にわたる活躍で、勝利の立役者となった。

 西海市に浮かぶ人口約5000人の島にある唯一の高校。1、2年生合わせて29人の部員全員が合宿所で生活を共にする。この日スタンドには約300人が駆けつけた。9回3安打2失点と好投した坂本は「いつも声をかけていただいて、地元の方の応援が励みになっている」と感謝した。たくさんの期待を力にさらに上を目指す。(加藤 博之)

(2020/11/4紙面掲載)

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