夢かなえたボーイズリーガー

(2019/12/21紙面掲載)

西武2位・三菱日立パワーシステムズ

浜屋 将太(鹿児島大隅ボーイズ出身)

 プロ野球はいよいよキャンプイン。ルーキーたちはワクワク、ドキドキの初キャンプとなる。今季、プロ入りしたボーイズリーグ九州ブロック出身の支配下登録選手の中学時代を振り返る。

優しい性格 ほのぼのキャラ

 「あの、かわいい将太がプロだなんて考えられない」。鹿児島大隅の指導陣は浜屋の2位指名に驚きを隠せなかった。

 

 それもそのはず。俣瀬龍三監督は「5歳上の兄に比べると体は小さかった。身体能力は高かったけど、試合の印象は薄い」。2年秋から3年春までは人数不足のため大会に不参加。3年の4月以降4大会に出場し、左腕はいずれも初戦で先発したが全敗。半数がコールド負けだった。プロ入りした元ボーイズリーガーで、これほど中学時代の実績がない選手も珍しい。

 

砂浜走って土台築き高校で開花

 優しく、おとなしい性格。常に笑顔を振りまき、周囲をほのぼのとさせていたという。「練習しろ、と言ってもニヤッとするだけでガツガツやることはなかった」と指揮官。ただ光るものはあった。試合では負けていても投球内容自体は悪くなく、周囲にセンスの良さを感じさせていた。

 

 樟南では1年から頭角を現して甲子園も経験した。高校で早くから活躍できたのは、中学時代に週6日と練習が多かったこと、チームの本拠地・大丸運動公園近くの砂浜を走って下半身の土台を作ったことが生かされているはずだ。

 

 チームで初めて誕生したプロ選手。俣瀬監督は「最高にうれしい。先発でも使ってもらって息の長い選手になってもらいたい」と教え子にエールを送った。

 

浜屋 将太(はまや・しょうた)1999年1月26日、鹿児島県大崎町出身。21歳。樟南高では1年夏にベンチ入りし3年夏に甲子園出場。三菱日立PSでは今年の都市対抗、日本選手権でも登板した。最速148㌔の直球に加えスライダー、チェンジアップなどを操る。175㌢77㌔。左投左打。背番号20。