記者が選んだ2020イチ推し選手

(2020/1/6紙面掲載)

さばき磨き期待に応える

【ボートレース】戸敷 晃美

年女の2020年は転機の年にしたい戸敷晃美
年女の2020年は転機の年にしたい戸敷晃美

F禍機に発想転換

 昨年に続き、芦屋フレッシュルーキー2年目に突入する。「(芦屋を)全然走れてないし、クビだと思ってました。選んでいただけたので無事故で恩返ししたいです」

 

 意気込みとしては消極的に感じるかもしれないが、昨年は6月以降に3本のF。事故率オーバーでB2となるだけでなく、芦屋で走る機会を逃し、出場は上半期の3節にとどまった。ファンサービスの機会はあっても、水面でのアピール不足を痛感。今年こそはの思いはもちろん強い。

 

 F3の休みは合計180日。現在もF休み中で実戦復帰は3月以降と大きな回り道を強いられる。それでも、彼女にとって一つの転機になるとみている。「これまでSに重きを置きすぎていた。Fを持っていても、Sで勝ってやろうとどこかで思っていたんだと思います」。勝ち気な性格は大きな魅力だが、我慢せざるを得ない状況が新たな引き出しに手をかけた。

 

 F3以降の2節はダッシュ戦を選択。19走して2勝、2着4回に勝率4.68と一定の走りを見せた。F禍の悪影響より、違う一面を感じさせた。「今は道中で勝負する腕を磨こうと思う。(この2節は)外から行って自信になりました」。そもそも前期は勝率だけなら4.89と前々期から1点近く上昇。数字が示すように結果は出始めている。

 

  「Sは最後の勝負」とS巧者の資質は保持しつつも、さばきをしっかり磨き、遠回りが糧になったといえる実りある1年にしたい。(中村 雅俊)

 

戸敷 晃美(とじき・あきみ)1996年8月23日生まれ。23歳。宮崎県出身、福岡支部。16年5月、福岡デビューの118期で同期は新開航、宮之原輝紀、栗城匠ら。18年8月の福岡で初1着。生涯獲得賞金は約2128万円。