記者が選んだ2020イチ推し選手

(2020/1/11紙面掲載)

男子強豪相手でも互角に戦える選手に

【ボートレース】大山 千広

ボート界のシンデレラ・大山千広は今年もファンの期待に応える
ボート界のシンデレラ・大山千広は今年もファンの期待に応える

昨年は快挙の連発

 昨年、ボート界で最も飛躍を遂げた選手の一人。ボートファンにとっては42年ぶりのメジャー制覇で女子ゴルフ界を盛り上げた渋野日向子に負けないレベルの活躍だったと言っても過言ではない。

 

 本人が「走れる場所とか結果がめまぐるしく変わって、あっという間だった」と振り返る昨年の活躍を簡単に列挙してみよう。まず5月の福岡オールスターにファン投票4位でSG初出場し、いきなりドリーム戦出場、しかも最年少記録という快挙に始まり、8月の蒲郡レディースチャンピオンでは最年少優勝。11月は福岡周年で優出。さらに桐生チャレンジカップで女子最年少SG予選突破を記録。賞金トップで出場したクイーンズクライマックスは優勝を逃したものの、見事に賞金女王に輝いた。

 

 大山の強さの秘密はS力やターン力などももちろんだが、「いずれはグランプリにも出たいし、SGも優勝したい」という目標に向かって、常に地力強化を意識しているメンタルにある。目先の結果を求めているのではなく、いずれは男子強豪相手に互角に戦いたい、そのために自分が強くなりたい…という一心で日々努力していることに尽きる。レディースチャンピオンの最年少優勝や賞金女王のタイトルなどは、大山にとっては単なる副産物に過ぎない。

 

 

 女子レースで結果を出すのは、もはや当たり前のレベル。男子相手のSGやGⅠでいかに結果を出すかが見所。本人にしてみれば今年もまだまだ勉強の年なのだろうが、最近の新人が誰も味あわせてくれないシンデレラストーリーを今年もファンは期待している。(井上 誠之)=おわり

大山 千広(おおやま・ちひろ)1996年2月5日生まれ。23歳。福岡県飯塚市出身。福岡支部。15年5月に福岡でデビューした116期。母・博美さんも元レーサー。GⅠ1勝を含む通算優勝9回。生涯獲得賞金は約1億1598万円。