24~K部長のボートレース放浪記 江戸川編

(2018/10/7)

江戸川回想編(2012江戸川大賞) ①

 Kです。10月のSGボートレースダービーを前に各地でGⅠ、GⅡの開催が真っ盛りです。江戸川(東京)では16日からGⅡモーターボート大賞「634(むさし)杯」が始まります。2010年5月の浜名湖(静岡)に始まった旅打ちですが、2年間で全国24場中22場を回り、残ったのが津(三重)と、この江戸川でした。この2場が残ったのはSGや今でいうプレミアムGⅠの開催がなかったことが大きいのですが、2012年はこの2場への旅打ちを敢行し、全場制覇を達成しました。

ボートレース江戸川

 江戸川へは6月28日から開催された開設57周年GⅠ江戸川大賞の3日目(30日)と4日目(7月1日)に出向きました。直前の5月に華々しくオープンした東京スカイツリー見物も大きな目的です。ここで私の「24場勝手にランキング」の「スタンドから見える景色ベスト3」を紹介させてもらえれば、そのひとつは江戸川です。あとの二つは世界遺産・厳島神社の赤い大鳥居を望む宮島(広島)と日本一の湖面が広がるびわこ(滋賀)ですが、東京スカイツリーに一番近いボートレース場だけあって、対岸の首都高速越しに、その流麗な姿を見ることができます。ちなみにGⅡモーターボート大賞「634杯」の名称はスカイツリーの高さ(634㍍)に由来しています。

 

 レース場に着いてまず驚くのは、入場門横で高さ4.5㍍の巨大な大魔神像2体が出迎えてくれることです。「大魔神」と言ってもプロ野球の佐々木主浩ではありません。そのニックネームの由来となった大映映画の「大魔神」です。1960年代後半に公開された映画なので、50代以上の方はご存知かもしれません。戦国時代、柔和な顔の武神像が鬼の形相の魔人像に姿を変え、領民たちを圧政から救うといった物語です。「なぜ江戸川に大魔神なのか」はよくわかりません。

 

ボートレース丸亀 SGメモリアル

 ユニークという意味で最たるものは、全国で唯一河川を競走水面にしていることでしょう。利用している川は江戸川ではなく、その分流の中川です。河口からそう遠く離れていないので、水面は潮の干満の影響を受けます。ボートレース場では、風向、風速、気温、水温などの気象情報が提供されますが、江戸川ではこれらに加え、潮の向きと流速も公表されています。例えば「上げ潮、流速30㌢以上」といった具合です。上げ潮は満潮に向かう時間帯で2マークから1マークへと流れていきます。

 

 この潮の流れと風が絡み合って、江戸川は水面が荒れることで有名です。「荒天による中止順延」が最も多いレース場で、荒れ水面でのレースはロデオを見ているようです。「こんな水面でよくボートを操れるものだ」と感心します。江戸川の舟券は「江戸川勝率で買え」と言われますが、その通りだと思います。ただ、進入予想はしやすいです。以前、TVのCMでやっていたように「99%、枠なり」です。流れがあるので、コースを動くと、スタート位置がわからなくなるのでしょう。だから西島義則(広島)や引退した大嶋一也(愛知)ら名うてのインファイターもここではコースを動くことはありません。

ボートレース江戸川

 ただ、一度だけすごいレースを中継で見たことがあります。3年ほど前ですが、深川真二(佐賀)が6号艇からインコースを奪取。ところが、追い風、上げ潮の中、ボートがどんどん前に流れていき、スタートの起こしは何と45㍍付近。当然のことながら助走のスピードが乗らず、外からまくられ負けてしまいました(それでも3着には入りましたが)。後日、深川は「江戸川ではもう絶対に前付けしない」と言ったとか言わなかったとか。

 

 スタンドからレース観戦するのもいいのですが、天気が良ければ屋外観覧席をお薦めします。堤防の斜面を利用した観覧席で、水面は目の前。河川のレース場にいることを実感できます。この屋外観覧席とスタンドは通路で隔てられているのですが、この道路には黄色のセンターラインがあります。非開催日は一般道路として車が往来するのでしょう。センターライン上にベンチや椅子が並んでいるという何とも不思議な光景を目にすることができます。 

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江戸川回想編 ①