24~K部長のボートレース放浪記 平和島編

(2017/11/6)

平和島ダービー編(2017.10) ~上~

ボートレース平和島 ダービー

 Kです。平和島(東京)のSGボートレースダービーが終わりました。2つの台風が相次いで接近し、開催がどうなるかハラハラしましたが、奇跡的に中止、順延もなく、予定通り10月29日に優勝戦が行われました。私にとってはバースデーシリーズとなる今回のダービー。28日から昨年3月のSGクラシック以来となる平和島への旅打ちを敢行しました。ボートレースは風の影響を大きく受ける競技ですが、今回は舟券だけでなく、文字通り風(台風22号)との勝負にもなりました。

 

 超大型の台風21号の影響を間一髪でかわし、無事24日に開幕したのもつかの間、22号が発生し、週末に九州から関東地方を直撃しそうです。27日夜、飛行機で現地入りする予定で、チケットもホテルも予約済みです。行きが大丈夫でも帰りの29日夜はどうなるかわかりません。どうするか? 少し悩みましたが、数か月前から早割で確保した飛行機代のキャンセル料を取られるのも癪(しゃく)なので、22号の進路や速度が大きく変わることを祈りながら、福岡空港を飛び立ちました。

 

 ホテルは平和島の最寄り駅のひとつ、JR大森駅から1駅の大井町駅前。前回の旅打ちと同じホテルです。28日は午前8時すぎにホテルを出発。曇り空で少し肌寒い感じです。駅へ向かう人たちにはコートやジャンパー姿が目立ちます。前日から天気も気温も一変し、風向きも変わりそうです。レース傾向はどうなるのか。ボロエンジンは気象条件の変化に対応しきれないと言うし…。そんなことを考えながら、大森駅から無料バスを利用し、開門(午前9時)直前にレース場に到着しました。

ボートレース平和島 はまかぜ 煮込みライス ばくちご飯 ギャンブルメシ

 第1レースが始まるころの天気はくもり。気温は16.5度。風は前日の弱い右横から3㍍の向かい。向かい風が強いとセンターからのまくりが決まりやすいと言われる平和島ですが、3㍍は微妙です。それでもイン逃げとなった1、2レースをきっちり本命筋で取り、幸先のいいスタートを切りました。迎えた4レース。朝、出走表を見て「このレースは面白いかも」と注目していました。メンバーは①下條雄太郎(長崎)②笠原亮(静岡)③田中信一郎(大阪)④篠崎仁志(福岡)⑤江口晁生(群馬)⑥中田竜太(埼玉)。内の2人が機力、成績ともパッとせず、5号艇に江口がいます。敗者戦といえども、自分の仕事場を求めて前付けに来るのは必至です。そうなれば田中が4カドから一発…。

 

 見立て通り、展示は江口が動き①⑤②/③④⑥。田中が4カドとなり、スリット付近の足も良さそうです。本命筋は下條の逃げから①-③④⑤-③④⑤。穴目はもちろん田中からのまくりで③-④=全。予想通り本番も田中が内の3艇をひとまくり。篠崎が続き、③④⑥と典型的なセット券で決着しました。配当は19番人気の4,210円。もう少しつくと思ったのですが、こちらは予想外でした。

 

 ここで昼ご飯を食べることに。選んだのは1階の売店「はまかぜ」の煮込みライス(600円)。名前は洋風ですが、白ご飯の上に煮込みをぶっかけたいわば煮込み丼です。平和島のレース場グルメは煮込みが有名で、ここもそのひとつですが、残念ながら今節を限りに閉店とのこと。閉店の張り紙を写真に収めている人がいましたが、私と同じ旅打ちのファンでしょうか。注文すると、おばちゃんが容器にご飯をよそい、大鍋から煮込みをお玉ですくい豪快にご飯の上に。さらにきざみネギを散らして「はい、おまち」。七味をたっぷりとふりかけ、いざ実食。プリプリのモツは臭みがなく、コンニャクとともに甘辛いつゆがしっかりとしみ込んでいます。わき目もふらずにあっと言う間に完食。器の底に残っていたご飯粒まできれいにし、平和島グルメの王道ともいえる味を堪能しました。

 

ボートレース平和島 ダービー

 予想を再開。6レース。F2ながら連日、何とかしのぎながらレースに参加している2号艇の赤岩善生(愛知)を舟券の軸にし、①=②-③④の4点で勝負。②①③、2,300円をゲットし、前半戦は4勝2敗と勝ち越し、若干のプラスで折り返すことができました。ところが後半戦はさっぱりです。7、8レースでは続けて万舟が飛び出し、9レースはド本命決着を取り損ね、気が付けば準優勝戦を前にマイナスです。準優3レースで勝ち越しを目指します。

 

 第1弾、10レース。メンバーは①魚谷智之(兵庫)②桐生順平(埼玉)③角谷健吾(東京)④前本泰和(広島)⑤井口佳典(三重)⑥山田康二(佐賀)。2連体率トップの19号機を駆り、予選を3位で通過した魚谷のイン戦です。東都のエース、浜野谷憲吾が不在の中、もう1人の「ケンゴ」が地元からただ1人、予選を突破してきました。F持ちだけにスタートは慎重ですが、2日目、5コースから展開を突いて差し切ったレースは見事でした。4号艇には今年の丸亀オーシャンカップ優勝戦でお世話になった前本。あの時と同じ青いカポックです。

 

 展示は枠なりの3対3。タイムは桐生が抜けており、次いで魚谷、前本の順。オーシャンカップで学んだ「前本の4号艇は2着で買え」を思い出しましたが、今節の雰囲気や展示を見る限り、イン両立の可能性が高そうです。舟券は①=②-③④4点のみの大口勝負。当然、穴目はなしです。本番は好スタートの角谷が3コースからまくり差しに入り、桐生はその引き波にはまり後退。その内を前本が突き、バックでは魚谷に続き前本と角谷が並走状態です。2マークは前本が内から先マイの態勢に入り、角谷は待って差し返そうとした瞬間、後ろから突進してきた井口にはじかれ、後退。その後、魚谷は悠々と逃げ、前本、井口が続き①④⑤、2,560円で決着しました。

 

 「やっぱり前本の2着はありか」と嘆いてみても後の祭り。気を取り直して11レースです。1号艇は今節の主役、久田敏之(群馬)です。初日から4連勝し、4日目は取りこぼしましたが、堂々の予選トップ通過です。以下、②峰竜太(佐賀)③松井繁(大阪)④吉田俊彦(兵庫)⑤深川真二(佐賀)⑥守田俊介(滋賀)。2、3号艇にビッグネームが控え、5号艇には間違いなくコースを動いてくる深川がいます。エンジンは節一級の久田ですが、SGの優勝戦1号艇が見えているこのレースのイン戦を逃げ切れるのか。「優勝戦よりも準優勝戦の方が緊張した」という話はよく聞きます。深い進入になって、スタートドカ遅れなんてことも考えられます。

 

 そんなことを思いながらの展示です。深川が3コースまで動き、①③⑤②④⑥のオールスロー。全艇が100㍍前後からの起こしで、松井を除く5艇はフライングです。特に久田は1艇身のスリットオバー。スタート勘が狂っているかもしれません。展示タイムは峰が断トツ、次いで松井。久田はそれほどでもありませんが、本番の進入がどうなるかわからないだけにタイムは度外視です。その進入ですが、展示では深川の前付けに松井は激しく抵抗し、入れるつもりはなさそうです。峰もスロー水域のままで枠を主張しそうです。そこで進入は①②③⑤/④⑥と予想しました。久田がスタートさえ決めればエンジンパワーで押しきれそうで、その場合はイン両立。本命筋は①-②-③④⑤の3点。穴目は久田がスタートやターンをしくじった場合を想定し、峰から②-①=全の8点です。

ボートレース平和島 ダービー

 果たして進入予想は当たっているのか。展示同様、深川が内をうかがいますが、峰は抵抗。松井も、と思っていたら、深川が先に舳先を前に向け、3コースへ。結局、オールスローの①②⑤③④⑥となりました。①=②は十分にある進入になりました。スタートは久田が先行し、峰、深川、松井はほぼ横一線。1マークを回り、「①-②でできた!」とガッツポーズをした瞬間、久田にフライングのコール。あとはそのまま周回を重ね、②⑤③で2,050円。全額戻ってきましたが、フライングがなければ舟券は当たっていたはずなので、ものすごく損をした気分です。

 

 本日の収支は最終12レースに持ち越されました。後半戦は1回も当たっていません。ここを取らなければ、そぼ降る雨の中を足取り重くホテルに戻ることになります。“勝負駆け”となる最終レースのメンバーは①今垣光太郎(福井)②白井英治(山口)③山口剛(広島)④茅原悠紀(岡山)⑤坪井康晴(静岡)⑥菊地孝平(同)。今垣のイン戦ですが、本人のコメントからしても着順ほどエンジンは出ていないような気がします。

 

 スタート展示は6コースを嫌がった菊地が動き、①②③④⑥/⑤。展示タイムは坪井、白井が抜けており、今垣は菊地と並びワーストです。すんなりイン逃げとはならない匂いがプンプンします。専門雑誌「BOAT Boy」の新概念データによると、この1年間の今垣の1コース1着率は63.5%。SGに出場する選手としてはかなり低い数字です。しかも差され率が23.8%と、こちらもかなり高い数字です。一方、白井の2コースはこの1年間、差して13回も勝っています。展示の気配からしても、今度こそ2コースからの差しが決まりそうです。そこで本命筋は思い切って②-①-全。穴目は菊地のスタート一気からの静岡勢連動で②⑤⑥のボックスです。

 

 本番も展示同様の並び。スタートもそう大きな差はありません。今垣が先に1マークを回りますが、若干膨らみ、その内を白井が突きます。バックでは白井の舳先がかかり、今垣も「光太郎しゃくり」とでも言うような上体を前後に揺らす仕草で必死に艇を前へ進めようとしますが、振り切れません。エンジンは白井の方が出ているようで、2マークは余裕をもって白井が先マイ、そのまま突き放しました。3着は坪井が山口に競り勝ち、結果は②①⑤。大外の坪井が絡んだことで3,980円とまずまずの配当になりました。やれやれ。ホッとしました。これで1人反省会の費用分ぐらいはプラスになりました。

 

 いつもなら大森駅周辺で反省会の会場を探すのですが、雨も降っており、ホテルへ直行。ホテル内の居酒屋でこの日の出走表を改めて広げ、優勝戦へ頭を巡らせます。①魚谷②白井③峰④今垣⑤前本⑥深川。このメンバー、枠番になるはずです。魚谷は予選3位ながら久田のフライング、今垣の2着で1号艇が回ってきました。エンジンも出ており、人気を集めそうですが、6号艇に深川がいます。進入は間違いなく、乱れます。すんなりのイン逃げとはいかないはずです。

 

 ①②⑥/③④⑤、①②③⑥/④⑤、①⑤⑥/②③④…。進入を考え出すと、キリがありません。生ビールからハイボールに切り替えたところで考えるのをやめました。とにかく深川のコースが鍵です。優勝戦前のスタート特訓と展示を見て判断するしかありません。ただひとつだけ決めたことがあります。どんな形にしろ深川の頭舟券だけは買おうと。

 

 今年のSG戦線はオーシャンカップの峰、メモリアルの寺田祥(山口)と2大会連続で初優勝者が出ています。優勝戦のメンバーの中でSG優勝がないのは深川だけ。3大会連続があるのではないか。ボートレースあるあるのひとつ「ピン(1着)なしのピン」。ここまで深川に1着はありません。佐賀支部勢は峰のSGをはじめ、三井所尊春が多摩川の周年でGⅠ、山田康二が常滑のモーターボート大賞でGⅡをそれぞれ初優勝しています。流れが来ているのでは。根拠らしい根拠はありません。自ら進入を乱し、そして勝つ。そんなシーンがあってもいいのではと思ったのです。

 

 優勝戦のコース取りも気になるのですが、もうひとつ台風22号のコース取りも気がかりです。スマホで進路予想を見ると、優勝戦の時間帯には関東地方に最接近する見込みです。帰りの飛行機は午後7時30分、羽田発。果たして優勝戦を見て福岡まで帰れるのか。こちらも明日の展示(天気予報)を見て決めるしかなさそうです。

【上】