(2017/11/13)

平和島ダービー編(2017.10) ~下~

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ボートレース平和島 ダービー

 Kです。平和島(東京)のSGボートレースダービー、最終日の29日。朝から雨です。台風22号はまだはるか彼方ですが、台風情報をチェックすると、夕方から夜にかけて最接近しそうです。帰りの飛行機は台風に向かって飛ぶことになります。スマホで飛行機の運行状況を確認すると、まだ欠航等の表示はありませんが、いずれにせよどこかの段階で新幹線に切り替えるかどうかの決断をすることになりそうです。

 

 冷たい雨の中、レース場へ。開門前の入場門の前には傘の花が咲いています。前日より少し強い向かい風のようです。第1レースの前に行われた優勝戦メンバーのインタビューを聞きます。やはり話題は6号艇、深川真二(佐賀)のコース取りへの対応です。2号艇の白井英治(山口)は「勝てるところから」と必ずしも枠は主張しないような素振りを見せ「ダービージャケットを着ます」と力強く宣言。3号艇の峰竜太(佐賀)はハロウィンのカボチャのマスクをかぶって登場。SGを取った余裕でしょうか、リラックスした感じで「先輩の真二さんの行きたいところから」と笑いを誘います。一方、5号艇の前本泰和(広島)は「(6号艇が動くなら)一緒についていきます」。インタビューを聞く限り、本番のコースがどうなるか、まったくわかりません。

羽田空港 運航状況

 さてレースですが、1レース、6号艇の田口節子(広島)の3着付けを穴目で買い、これが①④⑥、8,580円と幸先いいスタートを切ったのですが、あとがまったくダメです。スマホで台風情報と飛行機の運行状況を調べながらの舟券推理。集中できていないのか、2レースから5レースまでお手上げ状態で「このまま、スミイチで終わるのか」と不安になります。ただ5レースが終わった時点で私が搭乗予定の便の運行状況に「❢」マークが付きました。欠航か遅延の可能性があり、運賃はキャンセル料を取られることなく、全額払い戻しになります。この時点で新幹線は通常通り運行しています。決めました。飛行機をキャンセルし、新幹線へ切り替えます。キャンセルも新幹線のチケットの予約も手元のスマホでできます。便利になったものです。ただ、飛行機のチケットは早割でとっていたので、新幹線代の方が高くつくことにはなりますが…。

 

 帰りの交通手段が決まったからにはレースに集中です。と、その前に昼飯です。前日は煮込みライスでしたが、この日はもうひとつの名物、揚げ物です。選んだのは1階の「かちふね亭」。名前がいい。アジフライ(150円)、メンチ串(180円)、エビ串(120円)。これにかんぴょう巻を付けました。全部で合わせも1,000円を切ります。いなりや巻きずしを置いているレース場はありますが、かんぴょう巻というのがいかにも江戸前という感じです。本来ならレース場らしく鉄火巻があっても不思議ではないのですが、生ものは出せないのかもしれません。揚げ物は容器に入ったウスターソースに浸し、からしをつけて熱々をほおばります。普段、アジフライは好んで食べる方ではないのですが、レース場に行くと食べたくなります。そしてなぜかおいしいのです。食べ物の味は何を食べるかだけではなく、どこで食べるかも重要なのかもしれません。

 

ボートレース平和島 かちふね亭 アジフライ ギャンブルメシ

 「かちふね亭」で験を担いだ(?)甲斐もなく、その後も舟券はさっぱりです。7レースで本命①②④(1,370円)が当たりましたが、9レースまで当たったのはこのレースと1レースのみ。資金は半分以下となり、10、11レースで何とかしないと、優勝戦の舟券代が心許なくなります。

 

 10レース、特別選抜B戦。①角谷健吾(東京)②茅原悠紀(岡山)③吉田俊彦(兵庫)④山田康二(佐賀)⑤菊地孝平(静岡)⑥赤岩善生(愛知)。久田敏之(群馬)の準優勝戦でのF(フライング)で赤岩が繰り上がり。茅原は前半レースで転覆し、電気一式を交換しての登場です。展示は枠なりの3対3。ほぼ横一線です。展示タイムは吉田以外は大差なく、1周タイムは外の3艇が37秒台前半で抜けています。茅原は転覆の影響があるのか、1周タイムは1人だけ38秒台です。

 

 本命筋は地元、角谷のイン逃げを信頼です。予選道中もきっちり逃げています。2着、3着の軸は本来なら茅原といきたいところですが、転覆の影響が気になります。そこでここはスタートピカ一で1周タイムもいい菊地を軸に①-⑤-全。もうひとつは配当にうま味がありそうな①-全-⑥。F2の赤岩ですが、連日健闘し、予選突破まであと一歩でした。前日の一般戦2走は2着、1着と舟券に貢献し、おいしい思いをさせてもらいました。繰り上がりとはいえ、エンジンはほかのメンバーにも見劣りはしていません。ここも3着ならありそうです。穴目は菊地がスタートで先行しての⑤-①-全と⑤-全-⑥です。

 

 本番。展示通りの並びでスタートは菊地がやや優勢ですが、内をしぼるまではありせん。先攻めの吉田に続いて茅原と山田の間をまくり差し。この間、角谷は余裕で逃げます。バックでの2着争いは内から菊地、茅原、吉田。菊地と茅原がもつれ合いながら2マークへ。2艇が膨らんだその内を吉田が差しますが、全速でブン回った(と思う)菊地の方が分が良く、直線では前へ出て2着を確保しました。①⑤③で3,310円。まずまずの配当です。ここまでの負けをかなり取り戻しました。この調子、この調子。

ボートレース平和島 ダービー

 続く11レース、特別選抜A戦。メンバーは①松井繁(大阪)②坪井康晴(静岡)③井口佳典(三重)④桐生順平(埼玉)⑤山口剛(広島)⑥守田俊介(滋賀)。展示に大きな動きはありません。スタートタイミングは桐生がわずかにフライング、他の5艇はかなり届いていません。そのせいか桐生のスリット手前からの足が良く見えます。展示タイムは坪井が断トツ。1周タイムは坪井、桐生、井口の順で36秒台。松井は4番手です。

 

 毎年、グランプリ出場を目標にしている松井。特別選抜戦とはいえ、この1号艇はしっかりものにして賞金の上積みを図るはずです。本命筋は松井から展示が良かった坪井、桐生へ①-②-③④と①-④-②③の4点。穴目はタイムのいい坪井の差しも頭をかすめましたが、坪井のタイムがいいのはいつものことで、これを信頼して、これまで何度も裏切られてきました。ここはスリット付近の足が良く見えた桐生に期待し、④-①②⑤-①②⑤でいくことにしました。

 

 風はほとんどありませんが、雨はかなり強くなってきました。水面際には傘の列ができ、2マーク近くでは「松井さ~ん♡」と年配の女性が甘い声援を送ります。強くてイケメン。どこのレース場に行っても松井の熱烈な女性ファンを見かけます。レースは展示通りの進入からスタートは松井と守田が先行。やや中へこみの隊形です。松井が先マイしましたが、まくりに来た井口が気になったのか、流れ気味。その懐を坪井、山口、桐生が相次いで差してきます。バックでは坪井がやや優勢。「②? やっぱり坪井の差しかぁ」。2マーク、坪井が桐生を振り切りように強引に先に回りましたが流れ、その内を桐生が冷静に差します。目の前を桐生がやや先行して通過していきます。「よっしゃー、桐生、いけー!」。2周目1マークで決着をつけた桐生がバックを先頭で走り抜けます。2着は坪井と山口の争いですが、どちらにころんでも舟券はOKです。④⑤②、10,800円。2日間23レース目にしてようやく万舟ゲットです。展開は予想とは大きく違いましたが、結果オーライ。これで優勝戦の資金をたっぷりと確保することができました。

 

 優勝戦。雨はやや小降りになってきました。メンバーは①魚谷智之(兵庫)②白井③峰④今垣光太郎(福井)⑤前本⑥深川です。このレースに限って言えば、エンジンうんぬんより深川のコース取りです。10レース発売中に行われたスタート練習では、1回目が①②③⑤⑥/④、2回目が①③⑤⑥/②④でした。スタート展示。白井と今垣がチルト「0」です。場合によってはダッシュからでも、という構えのようです。並びはスタート練習の2回目と同じ①③⑤⑥/②④。展示タイムは白井、1周タイムは魚谷が抜けていますが、このレースに限ってはあくまでも参考程度にし、本番の進入をあれこれ考えます。白井と今垣は深くなりそうなスローの進入には付き合わず、ダッシュのような気がします。内は魚谷が1コースを死守するでしょうが、2~4コースはわかりません。展示のようにスローの4コースでは深川は面白くないはずです。3コースまで入るか、さらに支部の後輩の峰が譲って2コースまであるのか…。

 

 結局、進入予想は①???/②④にとどめ、舟券です。前夜から決めていた通りまずは深川の頭舟券です。⑥-全-全でもいいかなと思いましたが、2連単の⑥頭が思いのほか高配当です。そこで⑥-①②③の3点にしぼってがっつりいきました。記念舟券的な意味合いもありますが、深川にとって5度目のSG優勝戦。いつもの仕事場できっちり仕事をすれば十分にあり得る舟券です。本命筋は普通に考えれば魚谷からの①-②③-全あたりでしょうが、今回はインから買うのはやめました。進入乱れる時、何かが起こる――。ということで、峰の頭から③-①②-全と白井が5カドからまくっての②-全-④です。

 

 荷物をまとめて大時計横の水面際に陣取ります。いつの間にか雨はやんでいますが、少し前まで降っていたせいか、いつものSG優勝戦に比べると、水面際のファンの数が少ないような気がしますが、私も含め多くの人が6号艇の動きに注目しているはずです。

 

ボートレース平和島 ダービー優勝戦 深川真二 前づけ2コース

  ピットアウト。包まれてしまったのか、今垣が遅れ外へ。小回りブイを回った直後、深川が加速しながら大きく回り込み、早くもスタートライン方向に艇を向けます。インまで取り切るような勢いです。「※▽●…×!?□」。よく聞き取れませんが、歓声と怒号が交錯します。魚谷もさすがにインは譲らず、①⑥の並びです。他の4艇はまだ流したままで、内の2艇がどんどん前に進みます。ようやく峰と前本が艇を前に向け、スローかダッシュか迷ったのでしょうか、最後に白井がスタートラインを向きました。進入は①⑥②③⑤/④。内の2艇がかなり深いので、隊形は2対3対1といったところです。内の2艇がスタートで後手を踏めば峰や白井の頭はありそうです。

 

 スタートは今垣が大きく遅れた以外は大差ありません。1マーク、魚谷が先マイし、深川は差し構え。その間を白井がまくり差しで艇をねじ込もうとしましたが、これは入れません。早くも魚谷と深川が抜け出し、バックでは深川の舳先が魚谷にかかっています。もしやの深川の頭がありそうです。深川が2マークを何とか先に回り、魚谷は外から全速のツケマイ。目の前を深川が若干リードして通過していきます。「ふ・か・が・わ~!」。手すりを持つ手に力が入ります。その後コーナーごとに魚谷が差し返しを狙い、艇間が詰まります。「深川、頼む、そのまま逃げ切ってくれ」と手を合わせたい気持ちになります。最後までハラハラしましたが、深川が何とか振り切ってゴール。大接戦となった3着は白井が峰をかわし、⑥①②。3連単は27,170円、私が持っている2連単は24番人気の8,850円。よくやったー、深川!

 

 表彰式まで見て帰りたいところですが、予約した新幹線に乗り遅れるわけにはいきません。払い戻しにも並ばず、JR品川駅に急ぎます。舟券は福岡の「どこでもはらいおん」(全国総合払戻サービス)で払い戻しを受けるつもりです。駅で新幹線を待つ間、スマホでリプレイを見ました。進入から道中の競りまでボートレースの醍醐味が凝縮されたようなレースで、久しぶりに興奮しました。舟券を持っていたからなおさらです。財布にしまい込んでいた⑥-①の舟券を取りだし、改めてニンマリ。この舟券で今回の旅打ちの交通費、ホテル代を差し引いてもお釣りがきました。深川、万歳!!

 

 新幹線は定刻通り、品川を出発。「家に帰り着くまでが旅打ち」ですから、あとは無事博多に到着することを祈るだけです。台風22号は関東方面に向かってばく進中です。案の定、静岡県内の豪雨のため、三島駅で緊急停車、缶詰となりました。ニュースでよく見る「ホテル新幹線」になるかと心配しましたが、約1時間後に運転再開。何とか九州までたどり着きましたが、博多着は大幅に遅れ、家に帰り着いた時には日付が変わっていました。台風22号の名前はベトナム語で「サオラ―」(ウシ科の動物の名前)でしたが、私は「フカガワ」と呼ぶことにします。

 

◇平和島ボートレースダービーの戦績

28日:5勝6敗1分 回収率  131%

29日:5勝7敗     回収率  260%

  【下】


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