24~K部長のボートレース放浪記 住之江編

(2018/1/18)

住之江 グランプリ編(2017.12) ~下~

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 Kです。住之江グランプリへの旅打ち、後編です。参戦初日は最終レース、まさかの買い間違いで、結局惨敗を喫してしまいました。2日目の24日は10Rまでまずまずのペース。メインの11R(シリーズ優勝戦)と12R(グランプリ優勝戦)を取って、2017年を笑って締めくくりたいところです。

ボートレース住之江 グランプリシリーズ優勝戦

 まずはシリーズ優勝戦。①新田雄史(三重)②田中信一郎(大阪)③湯川浩司(同)④前本泰和(広島)⑤深川真二(佐賀)⑥中島孝平(福井)。平和島ダービーでSG初優勝を飾った深川を含め全員がSGホルダー。このメンバーでも深川は動くでしょうから、進入が乱れることは必至です。展示は深川が4コースまで入り①②④⑤/③⑥。展示一番時計は湯川。1周タイムは田中、新田、深川の順ですが、大きな差はありません。進入は地元の田中がコースを主張すると見て、展示通りの4対2を想定。総合的にはトライアル組の田中のエンジンが一番良さそうですが、田中の2コースの1コース逃がし率は55%超と高く、いわゆる壁になるタイプです。そこで本命筋は①-②-全。オッズを見て①-②-③④を厚めに配分。押えで伸びが良さそうな湯川の2着付けで①-③-②⑤。穴目はその湯川の一発を期待して③-⑥=全。

 

 2マークの前で出走を待ちます。ピットアウト後、前本と深川が早々と回り込み、舳先をスタートラインに向けます。枠を主張すると思っていた田中は艇を流したまま。「田中ぁ、引け~」。スタンドから声が飛びます。その通り、ダッシュを選択し、並びは①④⑤/②③⑥です。「湯川、いいよぉ。きのう、石野に教えてもらったやろ」との声にスタンドがわきます。前日、同支部の石野貴之が5コースからまくって勝ったことを指しているようです。話には聞いていましたが、住之江の2マークは、レース通が集まっているのか、観客も本当に熱く、声援(ヤジ?)の内容にはクスッとさせられます。

 

 しかし、笑っている場合ではありません。2コースを想定していた田中の4カド戦です。スタートはほぼ横一線。ダッシュ分伸びた田中が内を絞っていきますが、新田にまでは届かず、新田が先マイ。2着には田中が続き、①-②で決着しそうです。3着は前本と中島との競り合いです。「(中島)孝平、何とかしてくれぇ」。中島の3着付けの舟券を持っているのでしょう、そんな野太い悲鳴が響きます。結局、3着は前本が取り切り、①②④。1,820円なら御の字。これで12Rの資金に余裕ができました。

ボートレース住之江 グランプリシリーズ優勝戦

 さあ、泣いても笑っても2017年の総決算。グランプリ優勝戦です。メンバーは内から桐生、井口、峰、石野、毒島、菊地です。菊地が6号艇だけにすんなり枠なるということはないでしょう。レース前のスタート特訓でも1回目が①②③⑥/④⑤、2回目が①②③④⑥/⑤、3回目が①④②⑤⑥/③。バラバラですが、少なくとも菊地の6コースということはなさそうです。スタート展示は特訓1回目と同じ①②③⑥/④⑤。前日5コースからまくり勝ちした石野が菊地を入れての5カドです。

 

 展示一番時計は井口。1周タイムは桐生、井口、菊地の順ですが、石野を除くと大差ありません。タイムを見る限り、石野は前日の方が出ていたような気がします。機力、コースを考えると桐生の逃げが有力ですが、とりあえず、ずっと応援してきた峰から③-①、③-⑥、③-④の2連単を押えました。とは言え、これは応援舟券です。というのも、朝のインタビューからして「レースを楽しみます」「お客さんもあまり熱くならないでくださいね」となんか他人事のようなコメントを連発しています。リラックスしようとしているのかもしれませんが、「何としても黄金のヘルメットをかぶる」という意気込みのようなものが感じられません。もしかしたらコメントほどエンジンの感触は良くないのかもしれません。

 

ボートレース住之江 グランプリ優勝戦

 さて、本チャン舟券ですが、本番の進入に悩みます。一応、展示通りの①②③⑥/④⑤が最有力だと思うのですが、菊地の2コースや3コースの可能性も捨てきれません。特に井口はカドが取れるのなら、菊地を入れることもあり得ます。進入とレース展開をあれやこれや考えているといろんな買い目が浮かんできます。腕組みをしたまましばし出走表とにらめっこ。決めました。「進入は展示通り、石野のまくりは不発!」。 ということで本命筋は①-②③-②③⑥。もうひとつは菊地が3コースより内に入れたことを想定して①-⑥-全。これで勝負です。ふとオッズを見ると、①-②-③は10倍を切っています。トリガミにならないように①-②-③を追加です。

 

 最後のマークシートを塗った瞬間、締め切りのベルが響きます。「もうそんな時間か」と券売機へダッシュ。金を投入し、マークシートを入れようとしたその瞬間、画面が変わり「中止」の文字。「えっ、ウソやろ。ダメ?」。あれやこれや考えすぎて、締め切りが迫っていることに全く気付いていませんでした。これが最終レースでなければ、マークシートの1枚か2枚は受け付けられていたかもしれませんが、機械は非情で無情です。「優勝戦の舟券を買いそびれるなんて、おれは何しに住之江まで旅打ちに来たのか」。頭をかきむしりたくなりました。

ボートレース住之江 グランプリ優勝戦

 レースが始まりました。進入は井口が4カドとなり①③⑥/②④⑤。「買う予定だった目だけは来るなよ」と祈るばかりの、何ともまぬけなレース観戦。本来ならば体中に力が入るスタートの瞬間ですが、脱力感でいっぱいです。ホント、何のために住之江にいるのか。結果は桐生が完璧な逃げを決め①②③。一番人気の940円ですが、舟券を買えていれば、往復の新幹線代ぐらいは出た計算になります。前日の買い間違いにまさかの買い漏らし。クリスマスイブに神はいないのか…。表彰式までいるつもりで帰りの新幹線を予約していたのですが、とてもそんな気分ではありません。レース場を出ると雨。足取りはさらに重くなりました。

 

 新大阪駅に着き、新幹線の時間まで構内のビアホールでしばしヤケビールをあおった後、会社の同僚への土産を買いました。25日の朝、「住之江、どうでした?」と聞かれるでしょうから「選手責任の欠場」と笑って土産を渡すしかありません。

 

 ホームのベンチに腰掛け、新幹線の入線を待ちます。待ち時間のなんと長いことか。「そういえば、このホームで香川に帰る森高に会って、サインをもらったことがあったなあ」などと住之江への過去の旅打ちが思い出されます。重い足取りでようやく入線してきた新幹線に乗り込みます。荷物を網棚に上げ、席に着いた瞬間、土産が入った紙袋がないことに気づきました。窓に外を見ると、さっきまで座っていたベンチの横にあるではありませんか。

 

 発車のベルが鳴っています。ドアから身を乗り出し、駅員に「忘れ物、忘れ物」と大声で袋の方を指さしますが、聞こえません。追い打ちをかけるように「危険ですので、身を乗り出さないでください」と怒りを含んだアナウンス。顔を引っ込めると、扉が閉まり、新幹線がゆっくりと動き出しました。出発前に会社で「玄関の掃除をすると運が向くそうですよ」とアドバイスしてくれたK君。「最低でも新幹線とホテル代ですね」と激励してくれたF君。彼らへの土産をホームに残したまま…。

 

 「ちゃんと玄関の掃除をしたのに」。神も仏もいない、悪夢の2日間でした。

 

◇2017住之江グランプリの戦績

23日:3勝9敗      回収率    37%

24日:6勝5敗1欠場  回収率   102%

トータル             69%

   【下】