24~K部長のボートレース放浪記 鳴門編

(2017/6/20)

鳴門回想編 (2016オーシャンカップ) 

 鳴門の旅打ち3回目は昨年のSG「オーシャンカップ」(7月13日~18日)です。完成したばかりの新スタンドで、鳴門としては58年ぶりのSGです。オーシャンカップは優勝戦が「海の日」となるので、土、日、月曜日と3日間、ボート漬けです。

ボートレース鳴門 新スタンド

 新スタンドは「日本一コンパクト」とのうたい文句通りでした。初日(16日)に場内を見て回りましたが、あっという間に終わってしまいました。感覚的にはボートピアを二回りほど大きくした感じです。その分、別棟に特別観覧施設「ROKU」と広大な芝生広場がありますが、「優勝戦の日はスタンドに人が入り切れないんじゃないか」と心配したほどです。旧スタンドのイメージは一新されていましたが、タコ天などを売っていた売店がなくなっていたことはとても残念でした。


 さて舟券ですが、予選最終日の16日は1レースから3レースまで連続で的中し幸先いいスタートを切ったのですが、後半失速し、結局7勝5敗(回収率99%)でトントン。17日は準優勝戦前の9レースまでに万舟が4本と荒れ模様。安い配当のレースはそこそこ取れたのですが、万舟にはかすりもせず、ここまで若干のマイナス。この日のプラスをかけて準優勝戦3レースで勝負です。


 10レースは①丸岡正典(大阪)のイン戦。①②③と鳴門には珍しく内3艇で決着し、3番人気の1500円。外枠の⑤篠崎元志(福岡)、⑥坪井康晴(静岡)に目がいき、③寺田祥(山口)を買えずにはずれ。続く11レースはこの時の旅打ち、いえこれまでの旅打ちの中で最も印象に残るレースとなりました。メンバーは①井口佳典(三重)②辻栄蔵(広島)③毒島誠(群馬)④中野次郎(東京)⑤石野貴之(大阪)⑥篠崎仁志(福岡)。井口を信頼し、①-②③④-②③④と①-⑥-全で勝負しました。結果は⑤③⑥、18,240円の万舟でした。舟券がはずれ、本来ならば悔しいはずなのに、このレースだけはそんなことより「恐ろしいものを見せてもらった」と思うほど、石野の見事なレースでした。


 5コースから0.14のトップスタートを切った石野は、スタート直後、少しだけ艇を外に振ったかと思うと、3倍速の早送りで見ているような素早い動作でハンドルを入れ、全速のまくり差し。1マークを回った直後は毒島と並んだように見えましたが、伸びを生かしてあっと言う間に抜き去っていきました。「凄い!」。右手一本でどうしてハンドルをあんなに速く回せるのか、今もって不思議なのですが、あの光景は今も脳裏に焼き付いています。


 最後の準優勝戦12レースは予選をトップ通過した峰竜太(佐賀)が1号艇。峰のSG制覇を期待しているボートファンは多いと思いますが、私もその一人です。このレースに勝てば、優勝戦は1号艇。SG初優勝が現実味を帯びてきます。ただ、メンバーは不気味です。2号艇にスタートの速い菊地孝平(静岡)、大外には前付けに来そうな田中信一郎(大阪)。案の定、展示は①②③⑥/④⑤。本番は入っても3コースまでと読み、菊地を壁に峰が逃げると①-②-全の4点勝負。この日の収支をプラスにすべく、ここはいつもより太めの舟券です。


 結果は2コースまで動いた田中と峰が痛恨のフライング。スタートの速い菊地が3コースになったことでいつもより踏み込んでしまったのでしょうか。舟券は全額戻ってきましたが、「枠なりだったら、峰が逃げてたよな。田中がいらんことするけん」と恨み節が出ます。「峰のSG初優勝に本場で立ち会う」との夢はまたも幻と消えてしましました。結局、この日は4勝8敗、回収率92%とマイナスで終わりました。

 

ボートレース鳴門 2016オーシャンカップ

 翌最終日。峰ショックに心が折れたわけではないのでしょうが、朝から6連敗を喫するなど絶不調。11レースまで2レースしか当たらず、キャッシュレス投票カードの残高は底をつきかけています。収支をプラスにするのは難しそうですが、最後、優勝戦を当てて気持ちよく旅打ちを締めくくりたいところです。


 メンバーは①丸岡正典②新田雄史(三重)③石野貴之④池田浩二(愛知)⑤毒島誠⑥岡崎恭裕(福岡)。全員がSGホルダー。いいメンバーです。展示は枠なりの3対3。展示タイムは「伸びは負けない」という石野が断トツですが、1周タイムは丸岡、毒島、池田の順です。本命筋は準優勝戦で唯一逃げを決めた丸岡を信頼。2着は石野の攻めに乗っての毒島を指名し、①-⑤-②③④の3点。穴目はもう石野しかありません。頭で来るならまくりしかないと③-④⑤-全です。

 本番は枠なりから、トップスタートを切った石野が内の新田に催促するかのようにまくらせ、それを見て余裕の差しを決めました。「なんだ! この展開は」などと言っている場合ではありません。3着は②④⑥で接戦です。舟券は③-④に期待するしかありません。2着を走っている丸岡に対し「こけろ~!」。舟券を買う前の「丸岡信頼」なんてどこ吹く風。勝手なものですが、その心の叫びもむなしく、結果は③①②(3020円)でした。


 この日の戦績は2勝11敗、回収率22%。惨敗でした。3日間のトータルも13勝23敗、回収率72%と新スタンドに多額の寄付をすることになってしまいました。収穫があったとすれば、以前にもこの欄で書きましたが、「エンジンが仕上がった時に石野の奇数号艇は頭で買い」を再認識できたことでしょうか。その石野は鳴門でオールスターに続くSG連覇、さらに丸亀でオーシャンカップ3連覇に挑みます。当分、目が離せません。


 >鳴門回想編(2013レディースチャンピオンほか)