(2017/7/26)

丸亀オーシャンカップ編(2017.7)

~上~

 Kです。今年初のナイターSG、丸亀(香川)の「オーシャンカップ」が終わりました。戦前は石野貴之(大阪)のSG3連覇、同一SG3連覇の偉業なるかが大きな注目を集めましたが、結果はご承知の通り、峰竜太(佐賀)が悲願のSG初制覇を果たしました。「峰のSG初優勝に本場で立ち会う」という夢はかないましたが、15日からの3連休を利用して挑んだ舟券勝負は、峰が歩んだ道のりにも似て…。まあ、終わりよければすべてよし。うどん県骨付鳥市とも呼ばれる香川県丸亀市の地元グルメもたっぷりお腹に入れたし、真夏の夜の祭典を堪能してきました。

 

 15日。目が覚めたのは午前4時半。目覚まし時計のセット時間より2時間も前です。旅打ちの日にはよくあることですが、それにしてもです。この日は博多祇園山笠の最終日、追い山の日です。テレビをつけると、櫛田入りの生中継をやっています。テレビを見ながら時間をつぶすかとも思いましたが、それももったいないかと思い直し、今年の一番山・中洲流れの櫛田入りを見届けて家を出ました。外はようやく夜が明け始めたばかり。東の空が薄っすらとあかね色に染まっています。天気は良さそうです。丸亀まで約470㌔、約5時間のドライブ。「早起きは三文の得」となるか。暑い(熱い)3日間の始まりです。

ボートレース丸亀 がもううどん

  レース場に着いたのは10時過ぎ。丸亀はナイターレース場ですが、開門は午前10時です。本場のレースが始まるまで、場外を買ってくださいということなのかもしれませんが、ここまで来て他場の一般レースには手は出ません。それよりも腹ごしらえです。何せ、朝食もとらずに高速を走ってきたわけですから。丸亀ではビッグレースを開催する時は「さぬきUDON祭」と称して節間毎日、日替わりで地元のうどん店が出店します。さすがうどん県。この日は「がもううどん」です。メニューはかけ(大=250円、小=150円)とちくわ天、あげ(ともに100円)の3つのみ。かけ(小)とちくわ天、あげの“フルコース”を注文しましたが、しめて350円。安い!つゆはぬるめですが、出汁のいい香りが漂ってきます。そしてあげの大きいこと。器からはみ出しそうです。麺は太くコシがありますが、のど越しがいいのでツルツル入っていきます。5分ほどで完食です。

 

 レースまでまだまだ時間があるので、車を一旦ホテルに置くことにしました。車だとナイターの楽しみのひとつである「レースを見ながら一杯」ができません。ホテルからは市内を循環するコミュニティーバスを利用しましたが、それにしても暑い。バス停が日なただったこともありますが、腕時計に備わった温度計は39.5度!! 猛暑日予報が出ていましたが、それにしても、です。顔から噴き出た汗が首筋を通り、メタボなお腹に次々と貯まっていきます。「早くレース場に行きたい」。

ボートレース丸亀 2017オーシャンカップ

 第1レースが始まりましたが、超早起きによる寝不足と暑さにやられたせいでしょうか、どうもいけません。6連敗です。まあ、これは言い訳ですね。丸亀はインが強いはずなのですが、さすがに準優勝戦に向け勝負駆けの予選最終日。前半6レースでイン逃げは1本だけ。差し、まくり、まくり差しとなんでもありで、万舟券は3本。天気とは裏腹に心の中には暗雲が立ち込めます。

 

 第7レースで①茅原悠紀(岡山)⑥峰竜太の本命筋①⑥④(1,650円)でようやく初的中となりましたが、第8レースは勝負駆けの①岡崎恭裕(福岡)を信頼したのに前本泰和(広島)が6コースから差し抜け⑥②④。岡崎は舟券にも絡めず、60,420円と本日一番の高配当。「だめだ、こりゃぁ」。

 

 気を取り直して第9レース、石野のイン戦です。ここまで苦戦を強いられ、偉業達成への第一関門となる準優勝戦へは1着を取るしかありません。メンバーは②重成一人(香川)③中田竜太(埼玉)④辻栄蔵(広島)⑤中島孝平(福井)⑥遠藤エミ(滋賀)。なかなか強力です。辻は3日目まで得点率トップ。前半レース2着だった地元の重成や遠藤も準優勝戦の好枠が狙えます。とは言え、ここは石野でしょう。確かにSGを獲った時のように今節エンジンは出ていませんが、インの1着率は75%強。1着勝負駆けに1号艇が残っているツキもあります。舟券は本命筋として①-②-全。このうち①-②-④をかなり手厚く配分。さらに配当の妙を考えて1周タイムが良かった中島を絡めた①-全-⑤。穴目は重成の差し切りで②-①=全。結果は、重成があっさり差し②④⑥(9,990円)。1周目バックでは一瞬②①④でできたかなと思ったのですが、やはり石野のエンジンが出てないようです。2マークで辻、遠藤にさばかれ万事休す。ダブル3連覇は夢と消えました。

 

 続く第10レースは①④②960円と本命決着し、本日2回目と的中となりましたが、トリガミもいいところ。事実上予選最終レースとなる第11レースで乾坤一擲の勝負です。①篠崎仁志(福岡)②白井英治(山口)③萩原秀人(福井)④松井繁(大阪)⑤原田幸哉(長崎)⑥新田雄史(三重)。仁志は鳴門のグランドチャンピオンで準優勝。今節も3日目まで得点率2位につけ、1位の辻がこの日得点を伸ばせなかったので、2着以上なら得点率トップです。兄・元志との兄弟SG制覇が現実味を帯びてきます。

 

 展示は枠なりの3対3。展示、1周タイムともに萩原が断トツ、次いで原田、白井の順です。萩原は前半レース、1号艇で惜敗してしまいましたが、エンジンはいいようです。仁志の逃げを信頼するとして、ヒモをどうするか。前半大敗した新田以外は準優勝戦への可能性を残しています。難しいところですが、ここは萩原のエンジンにかけます。SGでは人気を落としがちな萩原にはこれまで何度かお世話になっています。それにここぞという時の勝負に強い松井を絡め①-③-④を大本命に①-③-②④⑤の3点で、この日の負けを取り戻すべく勝負です。まさかを考え、裏の③-①-②④⑤を穴目で少々。これはおまけみたいものです。

 

 本番は萩原がトップスタート。仁志は若干後手を踏んでしまったような感じですが、1マークを先マイ。萩原は仁志と白井の間に艇を差し入れようとしますが、入り切れず後退。萩原に続き5コースから全速で握ってきた原田が松井と白井の間にまくり差しを入れ、バックで仁志を追撃です。伸びは原田の方が若干いいのかもしれません。2マークを先マイし、先頭に。3着には人気薄の新田が入り⑤①⑥21,390円。この日5本目の万舟決着となりました。

 

 「だめだ、こりゃぁ」。この日、何度つぶやいたことか。こんな日はどんなにあがいてもだめです。最終レースはパスして、一人反省会いや猛省会に向かうことにしました。丸亀での会場はJR丸亀駅近くにある骨付鳥専門店「一鶴」に決めています。ところが、店の前まで行くと外まで長蛇の列です。3連休の初日。名物料理を食べようと観光客っぽい人の姿も目立ちます。身も心も暑さと熱さにヒリヒリしている身として、これに並ぶ気は起りません。市内の居酒屋や焼き鳥屋にはたいがい骨付鳥を置いているとのことなので、しばらく周辺をうろつき、駅前のアーケードの中にある焼き鳥屋に飛び込みました。

丸亀 骨付鳥

 丸亀の代表的なご当地グルメ、骨付鳥は鶏の骨付きもも肉に塩、コショウ、ニンニクで下味を付け、オーブンなどでじっくりと焼き上げたスパイシーな鳥料理です。皮はパリッパリ、肉はジューシー。皿に残った鶏の脂もキャベツやおにぎりに付けて食べると最高です。右手に持った骨付鳥を口の周りを脂まみれにしながらかぶりつき、左手に持ったキンキンの生ビールを流し込む、丸亀の夜の至福の一時です。

 

 親(親鳥)とひな(若鳥)の2種類があります。親は歯ごたえがあり、かめばかむほど鶏のうま味を味わえます。ひなは身がふっくらと柔らかく、骨離れがいいのが特徴です。この日は親を注文しました。焼き上がるまでしばし猛省会。とは言え、心は翌日の準優勝戦に飛んでます。仁志と峰が得点率1、2位となり1号艇です。順調に勝てば優勝戦は内枠を占めます。思い出すのは2015年の蒲郡のSGメモリアル。1号艇・峰、2号艇・篠崎元志で名勝負を繰り広げ、元志が優勝。峰は人目もはばからず悔し涙を流しました。今度は峰が弟に対して2コース差しでリベンジするか、それとも仁志が兄貴に続き峰を退けるのか。準優勝戦が終わってもいないのに、優勝戦のストーリーがあれこれ浮かびます。いずれにせよ、明日はこの2人から勝負です。

 

 骨付鳥が運ばれてきました。切って食べることもできるようキッチンハサミ付きですが、骨の部分を持ち、熱々にかぶりつきます。かみ切れません。口にくわえたままハサミで切ります。ニンニクの風味が鼻をくすぐり、2、3度かむと肉汁と皮の脂が口中に広がります。そこにビール。見ていた出走表が脂で汚れないように隅に寄せ、しばし思考中断…。

 

 閑話休題。3杯目の生ビールを飲み干し、角のハイボールを注文。出走表に書き込んだこの日の結果を何気なく見ていて「あっ!」。萩原が1号艇で出走した前半第4レースは⑤①⑥で24,160円、後半第11レースも⑤①⑥で21,390円。「今日の萩原は2万舟の使者だったんだ」。気づいていれば、後半レースは取れていたかも…。いやいや偶然でしょう。酔いがかなり回ってきたようです。時計を見れば11時すぎ。翌日の日曜日も営業しているかどうかを確認して、店をあとにしました。

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