24~K部長のボートレース放浪記 若松編

(2017/9/4)

若松メモリアル編(2017.8) ~上~

ボートレース若松 SGメモリアル

 Kです。ボートレースの夏の甲子園が終わりました。若松(福岡)で開かれていたSGボートレースメモリアルは、山口県代表の寺田祥が圧倒的な成績でSG初優勝を成し遂げました。連日、猛暑の中でのレースになりましたが、幸いにも台風の接近や各地で猛威をふるったゲリラ雷雨に悩まされることもなく、5日目(8月26日)と6日目(27日)の2日間、夏のナイターSGを放浪してきました。

 

 26日。秋雨前線の影響で朝から雨です。天気予報では徐々に回復していくとのことですが、前日まで晴天だっただけに、この天気の変化がレースにどんな影響を与えるのか、展示航走は要注意です。正午過ぎにレース場に到着。予報通り、雨は上がり薄日が差していますが、水面際に出てみると、前日までの向かい風から追い風に変わっています。F(フライング)持ちの選手はスタートがより慎重になるかもしれません。

ボートレース若松 ひびき 焼き鳥 生ビール SGメモリアル

 第1レースのスタート展示は午後2時。時間はたっぷりあります。まずは腹ごしらえ。若松の一押しのレース場グルメは串焼きです。西スタンドに「炭火焼 かっぱ」と「ホルモン ひびき」が並んで営業しています。「ひびき」は以前、東スタンドにあったのですが、リニューアルに伴い移転したようです。どちらもおいしいのですが、この日は「かっぱ」を選択。豚バラ、いかげそ、ウインナー、味噌ホルモン、鴨つくね、ホルモンを各1本。そして忘れてはいけない生ビール。夏のナイターSG、この一杯は欠かせません。生ビールを飲まない時は串焼きにおにぎり2個というのが若松での定番の食事です。

 

 串の中身そのものはどこにでもあるようなものですが、タレが旨い。甘辛く、ちょっぴりピリッとして。それに別添の唐辛子味噌、これが最高。ビールの肴(さかな)としてもご飯のお伴としても、これを少しつけるだけで全然違います。ビール2、3杯はいけるところですが、レース前の気付け薬代わり。ここは一杯でとどめておきました。

 


 さて第1レース。①坪井康晴(静岡)②赤岩善生(愛知)③深川真二(佐賀)④須藤博倫(埼玉)⑤石渡鉄兵(東京)⑥山田哲也(東京)。レース前、出走表を見ながら狙い目のレースとして考えていたのが、このレースです。若松担当の井上誠之記者がエース機として太鼓判を押していた30号機を駆る深川が登場するからです。深川のレーススタイルに合わなかったのか、大敗が続き予選突破はなりませんでしたが、この日の井上記者のコラム「舟券の急所」によると、「本格化してきているエース機深川真二」として5号艇で登場する5レースを推奨していました。

 

 そうであるならこの1レースも狙い目です。左隣りの2号艇はF2の赤岩。連日の大整備にもかかわらずエンジンはさっぱり。しかも前日の向かい風からこの日は追い風(3㍍)に変化。赤岩のスタートが遅れ、深川にとっては3コースから絶好のまくり差しのチャンスです。あとはスタート展示を見て最終判断です。ところがスタート展示のタイミングはほぼ横一線。しかも深川のタイムは展示、1周ともよくありません。好素性機の須藤、石渡やスタート野郎の山田の気配の方がよく見えます。しばし思案の末、自らの展開予想とエース機の力を信じることにしました。本命筋は①=③-④⑤⑥の6点。穴目として深川がF持ちの坪井まで飲み込むかもしれないと③-④⑤⑥-④⑤⑥を少々。

 

 本番は予想通り赤岩が“見事な”スタート遅れ。深川が難なく坪井の内を突き、2マークで先行。3着は接戦でしたが、薄目の山田が入り③①⑥は5,450円。本命筋でこの配当はうれしい限りです。スタートダッシュ、大成功です。井上記者推奨の5レースではもう迷いはありませんでした。5号艇の深川は2コースまで動き、1号艇の今垣光太郎(福井)を差し切り、⑤①②。4,980円を⑤-①-全の本命筋で再びゲットしました。準優勝戦前の8レースまでで3勝5敗だったのですが、このふたつのレースが大きくものをいい、準優勝戦へ向けた資金はバッチリです。まさに深川様々いや30号機様々です。

 

 その準優勝戦。最初の9レースは、1号艇に3年前の若松メモリアルでSG初優勝を飾った白井英治(山口)。2、3号艇は85期銀河系の森高一真(香川)と湯川浩司(大阪)。その外はニュージェネレーションの代表格である茅原悠紀(岡山)、篠崎元志(福岡)、桐生順平(埼玉)。白井のイン戦は固そうですが、2、3着は???エンジン的には湯川が出足も伸びも良さそうで頭ひとつ抜けている感じです。

スタート展示は枠なりの3対3。さすがにスタートはそろっています。展示タイムは湯川が抜けています。1周タイムは白井がトップ、次いで湯川、桐生の順です。地元の元志には優勝戦に乗ってもらいたいところですが、タイムはいずれも良くありません。展開的には湯川の攻めに乗ってまくり差すスペースを探すしかないと思うのですが、果たして突き抜けるまでの舟足があるかどうか。結局、白井のイン逃げ信頼で、本命筋は①-③を厚めに①-③⑥-全。穴目は応援舟券として⑤-①③-全としました。

 

 本番は白井が好スタートを決め、逃げ態勢。湯川が攻めていきましたが、白井にブロックされて流れ、さらにその内を元志がまくり差し。一瞬「おぉっ」と思いましが、引き波にはまって後退し、万事休す。最内を差してきた桐生が3番手に浮上し、①②⑥。3,710円はイン逃げのレースにしてはいい配当です。①-⑥-全は少し欲張りすぎだったかもしれませんが、1マークの攻防はなかなか見応えがあるレースでした。 

ボートレース若松

 続く10レース。メンバーは①辻栄蔵(広島)②平本真之(愛知)③田村隆信(徳島)④長田頼宗(東京)⑤峰竜太(佐賀)⑥下條雄太郎(長崎)。3つの準優勝戦のうち1号艇が負けるとすればここかなと当たりをつけていたレースです。というのも辻は、予選前半こそ寺田と予選トップ通過を争うほど好調だったのですが、前日の予選最終日、1、2号艇での2回走りでスタートがそれぞれ0.31、0.29とドカ遅れです。乗り手なのかエンジンなのかわかりませんが、ここにきて何かしら変調をきたしているのではないかと思ったからです。

 

 案の定、展示のスタートタイミングは1艇身近いフライング。展示タイム、1周タイムとも大きく見劣ります。逆にいいのは平本、田村、峰です。特に平本は出足だけなら自他ともに認めるトップクラスです。さて舟券です。穴目としてまず②③⑤のボックスでマークシートを塗りました。本命筋は普通に考えれば①-②③⑤-②③⑤です。が、マークシートを塗る手がここで止まりました。辻のスタートは本当に大丈夫か? 足落ちしてスタートが届かなくなっているような気がしてしょうがありません。ここは深川のレース同様、自らの直観を信じることにしました。「1」を塗りかけたマークシートをゴミ箱に捨て、②=③=⑤のボックスを買い増し。さらに②③⑤=②③⑤-①を追加しました。

 

 注目のスタート。ほぼ横一線。「あちゃー、辻、スタート遅れてねえよ」と思った瞬間、1マークを先マイした辻の艇が流れ、平本、田村が相次いで差してきました。バックでは内から②③①が並走です。「ありそうだぞ、②=③!」。2マークは平本が先に回り、最内から伸びてきた峰が切り返し気味に続きます。田村は峰を避けるように外を旋回。大時計前を②③⑤で通過していきます。レース前の展開予想は平本がまくっての②=③だったのですが、“当たれば官軍”。このままゴールし、17,780円。本命筋で200倍近い万舟なんて取った記憶がありません。「ちょー、気持ちいい」(古いな、かなり)。これが平和島(東京)あたりへの旅打ちだったら往復の飛行機代は出たぞといったところです。

ボートレース若松 SGメモリアル 寺田祥

 ルンルン気分(これもかなり古い。もはや死語かな)で準優勝戦最後の11レースへ。1号艇は予選断トツトップの寺田。以下、菊地孝平(静岡)、魚谷智之(兵庫)、前田将太(福岡)、田中信一郎(大阪)、新田雄史(三重)。寺田は初日に2着が1本あっただけで、あとはオール1着。相棒の52号機は「間違いなく節一」というのが衆目の一致するところです。展示もそれを裏付けています。スタート巧者の菊地が壁役にもなってくれそうです。寺田の頭は鉄板でしょう。

 

 問題は2着ですが、前田にしました。展示、1周タイムともに最下位ですが、前日の予選最終日、気迫あふれる走りで2着(2号艇)、1着(4号艇)をもぎ取り、勝負駆けを成功させています。若手の割にはまくりより差しを得意としており、何より地元SGにかける意気込みのようなものを感じます。9レースで元志が優勝戦進出を逃しているだけに、尚更、その思いを強くしているのではないか。①-④-②③⑤、①-②-④。このレースはこの4点のみで勝負です。結果は①④②、1,200円。十分です。

 


 次の12レースは一般戦。普段のナイターSGなら最終レースはパスして帰ることが多いのですが、天神バスセンター行きのバスが出るのは12レース終了後。懐も温かいし、11レースのもうけ分で舟券を買うことにしました。全員がSGウイナーの豪華なメンバーで、1号艇は山崎智也(群馬)、4号艇が石野貴之(大阪)。丸亀オーシャンカップ、今節と連続して予選落ちした石野ですが、今年、SGを連覇しています。成績ほど本人のエンジンコメントは悪くなく、展示を見てもこの中では一番出ているようです。そこで石野が4カドからまくっていくと見て、④-①-全と④-全-⑤⑥。

 

 レースは予想通り、石野がまくって勝ちましたが、結果は④⑤②の13,810円。典型的なセット券決着でした。5号艇の今垣光太郎(福井)と吉川元浩(兵庫)がF持ちのうえエンジンも出ていないように感じたので3着付けにとどめたのですが、失敗でした。

 

 翌日の優勝戦の1号艇は寺田。準優勝戦での上がりタイムは断トツで、エンジンは間違いなく節一。1号艇のプレッシャーがなければ、準パーフェクトによるSG初優勝が濃厚です。舟券は外枠ながら2、3着に前田を付けるのが面白そうだ。そんなことを考えながら帰りのバスに乗り込みました。

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