(2017/9/11)

若松メモリアル編(2017.8) ~下~

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ボートレース若松 SGメモリアル

 Kです。若松(福岡)のナイターSGボートレースメモリアルの最終日(27日)。朝からいい天気で夏の日差しと暑さが戻ってきました。正午前にレース場に到着。水面に出てみると、対岸の工場の煙突から吐き出される煙がほぼ真横に流れています。前日よりも追い風が強そうですが、天候が大きく変わらなければ、日が暮れ、優勝戦のころにはベタ水面になりそうです。

 

 まずは前日同様、腹ごしらえ。この日は「ホルモン ひびき」にしました。ここには裏メニューとして、好きな串を選んで目玉焼きとともにご飯にのせてくれる「焼き鳥丼」があります。それを頼もうとしたのですが、「ごめんなさい。丼用のご飯が炊けるまであと30分ぐらいかかる」とのこと。そこまでは待ちきれないので、ホルモン、つくね、豚バラを2本ずつとすでに出来上がっていたおにぎりを2個。そして忘れてはならない生ビールですが、この日は車で来たのでノンアルコールビールで我慢です。食べながら、出走表を改めて眺めていきます。最終日の一般戦。準優勝戦組を1号艇にズラリと並べ「さあイン逃げから買ってくれ」と言わんばかりの番組編成ではありません。その分、悩ましいのですが、どこかで大きな万舟が出そうです。「それを取れれば」と早くもスケベ心がうずき、皮算用のそろばんの玉が頭の中でパチパチ…。

ボートレース若松 ホルモンひびき SGメモリアル

 追い風5㍍前後。前日よりやや強い風の中でレースがスタートしました。第1、2レースは完全な敗者戦。1レースの1号艇は重成一人(香川)。ここは重成のイン逃げを信頼し、展示気配が良かった5号艇の斉藤仁(東京)を2、3着に付けた舟券で勝負しましたが、3号艇の井口佳典(三重)がまくっていく展開から2号艇の渡辺浩司(福岡)が差し切り、②③⑤は5,840円。ちょっとした波乱の幕開けです。続く2レースの1号艇は吉川元浩(兵庫)。F(フライング)持ちのうえ、2号艇の吉田拡郎(岡山)、3号艇の山口剛(広島)の展示タイムが良かったので、ここも波乱かと穴目で②=③-全と③-①④⑤-全。結果は①②③の1,670円。本命筋の①-②③④-②③④で取りましたが、トリガミもいいところです。

 

 3レースからは準優勝戦組が登場です。どこかで穴が出るだろうとせっせと穴目を買いますが、敗者組も含めて逃げる、逃げる。2レースから8レースまですべてイン逃げ決着です。4、5、8レースと本命筋は取りましたが、④や⑤からの頭を穴目でも買っているので、良くて元返し。資金は目減りする一方で、ここまでマイナスです。


 迎えた9レース。①笠原亮(静岡)②池永太(福岡)③守田俊介(滋賀)④中田竜太(埼玉)⑤深川真二(佐賀)⑥山田哲也(東京)。特別選抜戦を前にしたオール敗者戦です。前日、大変お世話になったエース機30号機の深川が5号艇で登場です。前日ピンピンときて、この日はここ1回走り。スタート展示は深川が2コースまで動いて2対1対3。タイムも展示、1周ともまずまず。若松担当の井上誠之記者の予想は笠原◎、深川○。応援に来ている長谷昭範記者の「困った時の長谷頼み」も「深川はマイペースの前づけから、力強く抜け出す」と⑤-①②④-全を推奨。

 

 ここは即決です。柳の下の3匹目のドジョウを、遅ればせながら本格化してきた30号機に託します。本命筋は①=⑤-全の8点。穴目は助走をたっぷりと取れそうな3コース回りになりそうな池永から②-⑤④-全を少々。結果は展示通り2コースとなった深川が難なく差し切り⑤①②の3,200円。さすがに配当は前日に比べると下がってしまいましたが、これで10レースからの賞典レースに弾みがつきました。

 

 10レースは特別選抜戦B。照明に灯が入り、風は微風。水面コンディションは上々です。メンバーは①辻栄蔵(広島)②茅原悠紀(岡山)③新田雄史(三重)④魚谷智之(兵庫)⑤篠崎元志(福岡)⑥下條雄太郎(長崎)。前日の準優勝戦で至福の時をプレゼントしてくれた辻のイン戦です。前日は「調整の失敗で流れた」とのことなので、エンジンを立て直していれば信頼できる1号艇ですが…。

 

 スタート展示。辻のタイミングは0.03のF。前日よりは見えているようです。タイムは展示、1周ともに茅原が抜けています。次いで辻。下條も1周タイムはまずまずです。辻のイン戦、前日よりは信頼できそうです。ここまでイン逃げが7本、あとは2コースからの差しが2本。完全に内有利のレース傾向です。ならばと本命筋は①=②-全。穴目をどうするか。元志の突き抜けも頭に浮かびましたが、5コースは遠そうです。保険の意味も込めて①=②=⑤と配当的においしそうな下條の2着付けで①②③-⑥-全を少々。

 

 レースとはわからないものです。本番は、スタート踏み込んだ辻でしたが、2、3コースがまさかのスタート遅れの中へこみ。魚谷が4カドから内を絞りにかかりますが、辻が抵抗し、2艇とも流れていきます。その間隙を縫ったのが元志。さらに魚谷のまくりに抵抗しつつも小回りした新田が残し、バックでは内から⑤③①が並走状態です。2マークを元志が先マイし、トップに。「ここで⑤かよ」と思っても後の祭り。茅原は後方に置かれ、唯一持っている舟券⑤①②は奇跡でも起きない限り無理です。2、3着は混戦となり、最後に下條が辻をかわし⑤③⑥。この日唯一の万舟は51,820円の超ビッグ配当となりました。どこかで万舟にぶち当たるだろうと、それまで穴目で④や⑤の頭を買ってきたのに、このレースに限りなぜ…。元志を頭に下條の2、3着付けは買えない舟券ではありません。「元志、(買わなくて)すまん」と頭を下げたくなるようなレースでした。

 

 続く特別選抜戦A。①菊地孝平(静岡)②峰竜太(佐賀)③桐生順平(埼玉)④湯川浩司(大阪)⑤長田頼宗(東京)⑥田中信一郎(大阪)。スタート展示は枠なりの3対3。展示気配は菊地と峰が抜けています。湯川の伸びは侮れませんが、今度こそ内2艇で決着しそうです。そこで第1本命筋は①-②④-②④⑥。このうち①-②-④をかなり厚めに配分です。次いで峰の差しから②-①-③④⑥。エンジンやこれまでの実績を考え、長田は舟券の対象から外しました。穴目は湯川の攻めから④-⑥=全です。結果は長田が3着を取り切り①②⑤、1,690円。見事なまでの3着抜け目。SGの特別選抜戦、簡単に見切れる選手はいないようです。

ボートレース若松 SGメモリアル

 さあ、優勝戦。なんとなくチグハグなリズムのままここまで来ました。メンバーは①寺田祥(山口)②白井英治(同)③平本真之(愛知)④森高一真(香川)⑤田村隆信(徳島)⑥前田将太(福岡)。ボートレース甲子園、今年は関東地区からの優出はなく、西高東低です。昼間の暑さが少し和らぎ気温は28度。風は微風(追い風2㍍)。ほとんどベタ水面です。エンジンは寺田が節一。ここまで準パーフェクトペースで予選トップ通過からの王道Vを目指します。

 

 展示は枠なり3対3。内の3艇が0.10のF。少し早いタイミングです。タイムは展示、1周とも寺田が他を圧倒していますが、1周目、2周目ともに1マークの出口で艇がバタついています。「1号艇のプレッシャー? ハンドル、切り損ねているんじゃないのか」と不安を抱かせる展示航走です。かつてSG優勝戦の初1号艇で「やらかした」平本や桐生の姿が思い出されます。「寺田の頭で鉄板。でも…」。展示に不安要素があっただけに、ここに来て心が揺れます。


 締め切り5分前。決めました。寺田は20年選手、SG優勝戦も10回目。開会式のパフォーマンスやインタビューを見る限りプレッシャーとは無縁のマイペース人間(に見えます)。やらかすことはないと。2着ですが、展開的には出足だけなら節一と言われる平本のまくり差しが入るかどうか。答えは「入る」。ということで本命筋は①-③-全が大本線。このうち①-③-②⑤をかなり厚めに配分。平本不発の場合は内両立で、その場合の3着は配当妙も考え、①-②-⑤⑥。逆に穴目は平本の一発が決まった時の③-①⑤-全。これにて舟券購入完了。水面際に移動しようとしたところ、ズボンのポケットの中がジャラジャラ。500円玉と100円玉が数枚。小銭もきれいにして帰ろうと財布の中にあった小銭もかき集め、①-②-③を追加で購入。3連単オッズ、唯一3桁の1番人気。「参加することに意義ある」的な舟券です。

 

 ファンファーレに乗ってピットアウト。正面に見える皿倉山に選手の名前が飛んでいきます。何を言っているか聞き取れない必死の叫び声もいつもの光景。夏休み最後の日曜日とあってか、水面際には子供連れの姿も目立ちます。多くの家庭ではテレビの前で、武道館を目指すブルゾンちえみに声援を送っているところでしょうが、ここでは舟券を買った選手への声援が全てです。

 

 ダッシュ組から徐々に加速し、スタート。ほぼ横一線。すかさず大型ビジョンに目を移し、1マークの攻防。寺田が先マイ。平本が早めに握ってまくり差しを狙いますが、全く届きません。影も踏ませぬ逃げとはこのこと。早くも焦点は2着争いです。バックでは差した白井と平本が並走状態でしたが、2マークを白井が先行し、早々と①②③で決着です。配当は超一番人気の730円。

ボートレース若松 SGメモリアル 寺田祥 渡辺直美

 いやー、寺田、強かった。思えば、3年前の若松メモリアル優勝戦。内の3艇を山口勢が占め、白井が2コースからまくり、SG初優勝。その時の3号艇は寺田。若松のSGはこれで山口勢が連覇。相性がいいのか。次のSGでは今村豊のSG最年長優勝を見たいものです。表彰式。3年前は目を潤ませた白井が右腕を高々と突き上げた姿が印象的でしたが、そんな派手なパフォーマンスはなく、寺田は淡々としています。プレゼンターとして登場したボクシングの村田諒太や渡辺直美の方が目立っていたぐらいです。まあ、寺田らしいと言えば寺田らしいのかもしれません。

 

 舟券の収支と言えば、優勝戦、オリンピック精神で買った舟券が当たったもののトリガミもいいところ。結局、この日はマイナスとなりました。表彰式を見終わり、外に出ると、どこからともなく虫の声。体を吹き抜けていく風は涼やかです。昼間は高温注意報が出るほどでしたが、暑く熱かった夏は確実に次の季節へ移ろうとしているようです。次のSGは10月、平和島(東京)ダービー。初日のドリーム戦1号艇は峰竜太。Fのペナルティーが明けた瓜生正義(福岡)がSGに復帰。寺田の優勝による繰り上がりで田口節子(岡山)が久しぶりにSGに帰ってきます。ボートレースは暮れのグランプリに向け、秋の陣に突入です。

 

◇若松ボートレースメモリアルの戦績
26日:5勝7敗 回収率  254%
27日:6勝6敗 回収率   90%

  【下】


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