【ボートレース】中亮太 天草出身ルーキー A級昇格“やってみよう”

記者が選んだ2021イチ推し選手①
西山貴浩ら先輩たちからもかわいがられる人柄も魅力の中

“陰の努力”実り急成長中

 ボートレースには縁もゆかりもない熊本県天草の出身。ボートレースファンの親戚のおじさんに勧められ、自分で調べてその収入に驚いて選手になった。WANIMAという紅白にも出場した人気バンドも同じ天草出身だが、「天草と言えばWANIMAか中亮太か…と言われるようになりたい!」と夢はデカい。

 養成所時代の勝率は5・30と目立たなかったが、デビューしてからは1期ごとに勝率を上げ、まだ2か月しか経過していないが、今期は5点近い数字を残すなど、着実に成長を遂げている。

昨年11月福岡で初優出

 自信を付けたのは昨年11月の福岡ルーキーシリーズ。初日を連勝ゴールでスタートすると、勢いそのままに初優出。「これまで漠然と走っていたのが、また優勝戦に乗りたいと思うようになった」と欲も出て、精神面でも大きなプラスになった。

 中が所属するグループはまだペラ小屋があり、レースのない日は小屋に顔を出してペラ叩きの練習やゲージの製作など、陰の努力は惜しまない。

 プライベートでは西山貴浩ら違うグループの先輩にもかわいがられている愛されキャラでもあり、上に行くには決して軽視出来ない人間関係も上手に作り上げている。

3コースは狙い目

 道中戦にはまだまだ課題を残すが、師匠の松田竜馬が「ツボにはまった時はいいレースをしますよ。握って回る分にはいい」と指摘する通り、先に握れる3コースが得意。今期は3コースから12走して3勝2着5回。6・92と高いコース勝率を残しているほど。「目標というより、今年はA級になります!」という強い決意も、現実味を帯びてきている。(井上 誠之)

◆中亮太(なか・りょうた) 1997年5月3日生まれ。熊本県上天草市出身。福岡支部。23歳。122期として18年5月福岡でデビュー。19年7月丸亀で初白星。20年11月の福岡ルーキーシリーズで初優出を果たした。師匠は松田竜馬で郷原章平、塩田北斗らと同じグループに所属している。生涯獲得賞金は約2174万円。161センチ、53キロ、血液型O。

(2021/1/3紙面掲載)


 2021年。明けましておめでとうございます。公営競技の担当記者が飛躍を予想する選手を9回にわたって紹介します。

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