【ボートレース】荒牧凪沙 「なぎ」のような人柄に秘める熱い一面
- 2021/1/8
- ボートレース記事
記者が選んだ2021イチ推し選手④

芦屋フレッシュルーキー
羽野直也、大山千広、新開航と有望な若手が続々と現れている芦屋のフレッシュルーキー。今年から新たにその肩書を背負うことになった。「歴代の名前を見てもすごい人ばかり。恥ずかしいことはできません」。うれしさと同時に緊張感や責任感も生じている。
師匠もまた、かつて芦屋の地区スターを務めた渡辺浩司。年間最多勝のタイトル獲得もある実力者だ。その師匠によると「優しすぎるんですよ」というのが現在の課題。「気持ちの面だけ。意外とターンはしっかりしてます」と他の部分は心配してない。それだけに今回の選出がいいきっかけになるはずだ。
「やり返さないと」
選出の話があった11月には唐津で8戦中、7度の舟券絡みと着をまとめ、年末の若松では自身初の予選突破。「やっとちょっと壁を越えられました」。フレッシュルーキー選出は既にいい作用をもたらしている。今回の芦屋「県内選手権」では先輩の厚い壁に阻まれるシーンが続いたが、「来月も(芦屋に)入っているし、やり返さないと」と熱い一面ももちろん持ち合わせる。
「今は優出が目標。将来的には師匠と一緒に記念を走りたい」。その師匠については「ノビノビとやらせてもらっているし、とても優しいです」。身近に優しくてなおかつ強い最高のお手本がいた。
名前の由来は釣り好きの父から。穏やかな「なぎ」のような優しさは人柄となって取材している側にも伝わってくる。それに加えて今年は芦屋で強さも磨く時。1年後には今とは違った印象を抱かせる選手へと成長を遂げているに違いない。(中村 雅俊)
◆荒牧凪沙(あらまき・なぎさ) 1998年9月18日生まれ。福岡県北九州市出身。福岡支部。22歳。122期として18年5月若松でデビュー。19年10月丸亀で初白星。20年12月若松では初の準優進出。通算13勝。今年は121期の羽野諒とともに芦屋フレッシュルーキーを務める。師匠は渡辺浩司。生涯獲得賞金は約1953万円。168センチ、52キロ、血液型B。
(2021/1/6紙面掲載)