【ボートレース】品川二千翔 目指すはA級 課題乗り越え羽ばたく
- 2021/1/9
- ボートレース記事
記者が選んだ2021イチ推し選手⑤
外枠で勝てる選手に 師匠・原田篤志も期待
名前は『二千翔』と書いて、『にちか』。「1998年生まれなので、2000年代に向かって羽ばたくように名付けられました」と照れくさそうに笑った。
デビューして2年余り。前期勝率(20年5月1日~10月31日)は3・51。自己採点してもらうと、「30点ですね。まだまだ点数を付けるレベルじゃない」と厳しい。舟券に絡む回数は次第に増えてきたものの、ペラの勉強、旋回技術の向上など課題はまだまだ山積みだ。
師匠はG1やSGで活躍する原田篤志。1節走り終える度に、真っ先に電話でその節の報告を行う。時には原田の自宅で一緒に品川のレースを見ることも。常に貴重なアドバイスをくれる存在だ。原田は品川について「握りっぷりはいいけど、まだまだレース自体が粗い。でも、スピードを持っていいレースをするし、外枠からでも勝てる選手になって欲しい」と大きな期待を寄せている。
昨年7月初勝利も「まだ“水神祭”は終わってない」
昨年7月の大村。師匠や同支部の先輩・大峯豊の前で待望のデビュー初勝利を挙げた。3コースから抜きでの勝利だった。「初勝利が3コースでは情けない。5・6コースでまだ(1等が)取れてない。そこで取らないと。まだ水神祭は終わってない」と負けず嫌いな一面も垣間見せる。
現在、山口支部では20代のA1レーサーが1人もいない。エース・白井英治を筆頭に、寺田祥、吉村正明、谷村一哉、原田篤志、大峯豊と活躍するのはいずれも30代後半から40代の選手ばかり。今後、品川ら若手が奮起し、山口支部を引っ張る存在へと成長して欲しい。(福山 脩平)
◆品川二千翔(しながわ・にちか) 1998年7月18日生まれ。山口県柳井市出身。山口支部。22歳。123期として18年11月徳山でデビュー。20年7月大村一般戦で初白星。師匠は記念戦線で活躍している原田篤志。同期は前田滉、前原大道、上田紗奈らで、125期の山崎祥とは高校時代の同級生。生涯獲得賞金は1221万円。164センチ、50キロ、血液型O。
(2021/1/7紙面掲載)