【ボートレース】下條雄太郎 強さ復活!今年こそ再びSGへ
- 2021/1/13
- ボートレース記事
記者が選んだ2021イチ推し選手⑨
昨年V5 クラシック自力出場目指す
2020年は5回の優勝。その中には地元大村での3連続優勝もあった。デビューしてからの年間優勝は13年の3回が最多だった。強い下條が帰ってきた。そう断言できるほど、最近はリズムも上がって来た。
長崎支部のエースとして期待された。28歳だった14年のオールスター(福岡)がSG初出場。翌15年にはメモリアル(蒲郡)で初優出を決めた。そして、17年のグランドチャンピオン(鳴門)の準優は、最終2Mで茅原悠紀を大逆転して2着。2度目のSG優出を決めたレースは、ファンの間で「神ってるターン」と話題になるほど強烈なインパクトを与えた。
SG常連だったが、F多発でA2級に降級。現在はA1級に復帰しているとはいえ、18年のオールスター(尼崎)からSGは遠ざかっている。その間、後輩の桑原悠が急成長し、原田幸哉とともに、SG戦線で活躍。それでも、ファンは思っている。「下條、早くSGに戻ってきて!」と。
このほど発表されたSGクラシック(福岡)は選考順位が予備3位。2月に行われる地区選手権の結果次第では、繰り上がり出場の可能性がある。いや、大村の九州地区選手権で優勝すれば自力出場だ。
「SASUKE」出演の運動能力生かす
テレビ番組「SASUKE」に出演し、運動能力の高さはファンの間でも有名だ。だが、彼が最高のパフォーマンスを披露するのは水の上。「最近は焦りがなくなってレースに集中できていると思います。応援してくれるファンがいるから燃えるし、だからこそ勝ちたいって思うんですよ」。下條がSGに戻ってくるのは時間の問題に違いない。 (長谷 昭範)
◆下條雄太郎(しもじょう・ゆうたろう) 1986年4月1日生まれ。長崎県壱岐市出身。長崎支部。34歳。96期として05年5月大村でデビュー。同年6月、2節目の福岡で初白星。09年2月びわこで初優出し、同年11月鳴門で初優勝を飾った。SGは2回、G1は4回優出。通算優勝18回。生涯獲得賞金は約3億6861万円。167センチ、血液型AB型。
(2021/1/11紙面掲載/連載おわり)