【ボートレース】峰竜太&深川真二 「テレビ越しに感動が突き刺さるような熱いレースを」

からつGⅠ「開設67周年記念・全日本王者決定戦」 1/22-27

GP&シリーズ戦W制覇 佐賀支部二枚看板独占インタビュー

 スタンドをリニューアル中の佐賀県唐津市のボートレースからつでG1「全日本王者決定戦・開設67周年記念」が、1月22日から27日まで6日間の日程で開催される。昨年12月の平和島で行われたグランプリ(GP・シリーズ戦含む)でW優勝した峰竜太&深川真二の地元佐賀支部二枚看板を筆頭に、GPに出場の松井繁、吉川元浩、白井英治、寺田祥、篠崎仁志、徳増秀樹、新田雄史、深谷知博ら、総勢52人のボート界のビッグネームが参戦する。

 その中で、水面熟知で平和島GPに続き「がばい旋風」を巻き起こす期待がかかる峰と深川の独占インタビューをお届けする。SG2V、G13Vを含め優勝14回、6年連続で最高勝率に輝くなど2020年のタイトルを独占した令和最強レーサー峰、2度目のSG制覇した深川に、気持ちも新たに今年の抱負や全日本王者決定戦への意気込みを熱く語ってもらった。

2020GPで優勝した峰竜太(右)と同シリーズ戦を制した深川真二(ボートレースからつで)

運呼び込むのも実力

 ―まずは平和島GPのW優勝おめでとうございます。

 峰竜太(以下峰)「ありがとうございます。緊張は死ぬほどしましたよ(笑)。(前づけで)進入がかなり深かったし…。それでもしっかり舟足を仕上げてスタート(S)も分かって、勝てる条件まで持ち込めることが出来ました。運も良かったけど、その運を呼び込めるのも実力。勝つべくして勝てたと思います」

 深川真二(以下深川)「エンジンが仕上がっていて、2号艇でもチャンスはあると思っていた。SG優勝は2度とも平和島。しかも2コース。内が有利なレース場でもない。不思議な縁があるのかな。ゴールして3周2Mを回った後に竜太をずっと見ていた。俺に続けよと(笑)。佐賀支部が活躍出来て良かった」

GPで優勝し表彰される峰竜太

一つ上のレベルに行けた

 ―2020年を振り返って下さい。峰選手は賞金王に輝き、最高勝率に最多勝利とタイトル独占の大活躍でした。

 峰「いい年でしたね。スキルアップが出来た一年でした。何か一つ上のレベルに行けた感じがする。一番大きかったのは7月に三国のBR甲子園を3号艇で優勝したこと。それまでの僕は得点トップで1号艇じゃないと勝てないと思っていた。(三国後の)鳴門オーシャンカップは4号艇で優出。いつもなら1号艇じゃないので心が折れていたと思うけどモチベーションが全然違った」

 深川「俺は春先もダメで夏場になってもエンジンを全然出し切れなかった。地元からつでも思うように仕上がらず。ようやく上向いたのは秋頃からかなあ。竜太は結果を残してタイトルをいっぱい取ったけど、努力した分もあって年々力は付けてきている。成長しているのは感じる」

GPシリーズ戦で優勝した深川真二

ボート界の魅力引き上げる

 ―今年の抱負を聞かせて下さい。

 峰「昨年は勝率1位でGPも勝てた。オールスターにもファン投票1位で行けました。毎年進化しているけど、まだまだ自分が一番だとは思えない。もっとうまい人はいるだろうし…。年間での勝率9点超えと最多優勝回数(野中和夫・16V)も、周りの方々に期待されながら結局更新出来なかった。期待を裏切ってしまった。正直言って勝率9点はすごく重荷になっていた。でも、自分が苦しみながらでも達成しなければいけないと感じている。優勝回数の方は一般戦ばかり走っていれば更新する人は出てくるかもしれないけど、(9点超の)勝率は僕しか達成出来ないと思っている。人が認めるのではなく、自分が自分を認められるような成績を残したい。毎年進化。そこは目標です。また、勝ち負けだけではなくボート業界の魅力も引き上げていきたい。ボートレースで感動するなんて新しい世界だと思う。注目されるようにする、その責任は感じています。僕はそんなに長く走ろうとは考えていない。なので『濃く』行きたい」

 深川「俺はこうしたいとか考えない。いつも通りよ。ただ負けたくないだけ。まあ、竜太や真之介(上野)とか後輩が特別戦で頑張っているので、まだまだ一緒にSGとかに行こうかなあとは思っている」

佐賀支部みんなで優勝戦に

 ―67周年に向けての意気込みをお願いします。

 深川「優勝戦は佐賀支部みんなで乗れたらいいよね。なんや正月戦やなかかと思われるように(笑)。佐賀勢は頑張っているなあというところを見せたい」

 峰「真之介はSGの優勝戦に乗ったりして、自分も活躍しなければいけないと自信が芽生えてきている。ヤマコウ(山田康二)も1月からA1に復帰。(弟子と)3人で特別戦を走ることが多くなると思うので一緒に頑張りたい。僕は脂が一番乗っている時期だと思っている。新型コロナの影響でレース場に来られない方は多いと思いますが、テレビ越しに感動が突き刺さるような熱いレースをするので応援して下さい」

(構成・高木 拓也)

◆峰 竜太(みね・りゅうた) 1985年3月30日生まれ。佐賀県出身。35歳。佐賀支部。04年11月、95期としてからつでデビュー。同12月、福岡で初勝利。05年11月、からつで初優勝。09年芦屋周年でGⅠ初優勝。17年オーシャンカップ(まるがめ)でSG初優勝。GP2勝を含めSGは4勝、GⅠ13勝、通算優勝78回。通算獲得賞金は約12億9785万円。173センチ、52キロ。血液型B。
◆深川 真二(ふかがわ・しんじ) 1974年6月6日生まれ。佐賀県出身。46歳。佐賀支部。92年11月、71期としてからつでデビュー。93年1月、福岡で初勝利。96年4月、まるがめで初優勝。09年6月にからつMB大賞でGⅠ初優勝。17年10月、平和島ダービーでSG初制覇。SG2勝、GⅠ4勝、通算優勝は99回。生涯獲得賞金は約10億4766万円。166センチ、52キロ、血液型B。

◆入場制限 全日本王者決定戦の開催期間中は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため入場制限を行う。本場仮設スタンド及び外向発売所ドリームピットに入場できるのは佐賀県在住者で各日500人を上限とする。入場する際には、運転免許証、健康保険証などの提示が必要、検温も行う。

(号外PR版紙面、2021/1/13Web公開)


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