【ボートレース】山田康二 1年ぶりG1戦線返り咲き!巻き返しに燃える
- 2021/1/14
- ボートレース記事

からつ周年22日から
佐賀支部の山田康二がG1の舞台に戻ってくる――。1月22日からボートレースからつで開かれるG1「全日本王者決定戦・開設67周年記念」に参戦。G1は昨年2月の多摩川65周年以来、約1年ぶりの出場となる。
九州・山口地区の特別レース開幕戦には、昨年の賞金王で最優秀選手、最高勝率などタイトルを独占した峰竜太ら豪華メンバーが集う。そんな中、地元で復活を期す山田に注目せずにはいられない。
G1初制覇は2018年12月。ここ、からつのダイヤモンドカップだった。この年約5334万円を稼ぎ賞金ランクは30位まで躍進した。選手になって一番の成績だった。
ホップ、ステップと期待が膨らんだ19年。年末のグランプリ初出場を強く意識して臨んだがしかし、一転リズムダウン。6月の宮島周年で落水した際に足を負傷。ケガで出場予定だったグランドチャンピオン(多摩川)を欠場する辺りから暗雲立ちこめ始めた。
芦屋のお盆戦、大村のメモリアルで立て続けにF。年をまたいだ90日欠場の代償は大きく、2020年に入っても上昇のきっかけをつかめない。出走回数不足で7月からはA2級へ降格。特別戦が激減し、賞金ランクは125位までダウンした。
前期勝率7.91 2度目G1V、SG初V目指す
もがく山田とは対照的に、昨年は同期の活躍が目立った。上野真之介は昨年SG初優出に優勝8回とブレイク。同世代の深谷知博はSG初優勝を成し遂げた。それでも、山田は降格の屈辱をバネに、地道に一般戦で成績を残し続けた。前期は7・91の高勝率。出走回数もクリアして、ようやく本来いるべき場所に戻ってきたのだ。
もちろん、強い意気込みで乗り込んでくることは間違いない。「周りに置いて行かれた。一からの出直し。上の舞台で活躍して、G12勝目に、SG初優勝も目指す」。巻き返しに燃える「ヤマコウ」から目が離せない。(高木 拓也)
(2021/1/13紙面掲載)