【ボートレース】“売れる選手”峰竜太 登場レース驚異の売り上げ

売り上げ好調のボートレース界を引っ張る峰竜太

SG総売り上げの20%

 ボートレースの売り上げが好調だ。2020年は前年比123・9%、1兆9014億8760万2100円だった。コロナ渦で外出できないことも多かったが、YouTubeライブなど自宅で楽しめる情報が充実して、電話・インターネット投票が好評。多くの人に楽しまれている。

 数年前から「峰竜太選手が走るレースが売れるんですよ」と聞いたことがある。通常ならレースが進行するごとに売り上げは増えていくものだが、峰の場合は違う。後ろのレースより売れることも珍しくない。それでは実際、峰が出場するレースはどれくらい売れているのか調べてみた。

 20年のSGレースの総売り上げは1251億円余りだった。峰はクラシックは不出場だったものの、彼が登場したレースの合計売り上げは約256億円。総売り上げの約20%を占めている。SGは優出3回、優勝は2回。売り上げの多いグランプリ(GP)で優勝しているからということもあるが、この割合はすごい。毒島誠も売れる選手で、彼が出場したレースの売り上げは約206億円。こちらもすごい数字だ。

 峰が大村の正月レース「ゴルゴ13杯」に出場した時、一般戦にもかかわらず、6日間で約58億3000万円もの売り上げを記録した。優勝戦だけで5億1475万2800円も売れた。

「ファンに応えたい」

 「自分が売れる選手だということは分かっています。ただ、1年間通して、ずっとエンジンが出ているってことはありません。出ていない時でも勝たなければいけない。だって1号艇じゃなくても、オッズを見たら売れているんですよ。舟券を買ってくれたファンの期待に応えたいって思いながら走っています」。

 大村で開催中のG1九州地区選手権でも彼の走るレースは、常に注目を集めている。もちろん、峰の出場するレースは売り上げが多い。(長谷 昭範)

(2021/2/10紙面掲載)

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