【ボートレース】佐々木完太 徳山フレッシュルーキー 今期A1昇格期待

地元でヤングダービー「A1目指して走るだけ」

 先月6日の東海地区選(津)を皮切りに、全国6地区でG1「地区選手権」が開催された。今月23日に開幕するSGクラシック(福岡)出場権を獲得するラストチャンスとあって各地で大きな盛り上がりを見せた。

 そんな中、徳山で開催された中国地区選で当地フレッシュルーキーの佐々木完太(24)=写真=がG1デビューを果たした。過去に追加参戦でのG1経験はあるが、正式なあっせんで走るのはこれが初めて。「地元なのでのびのびとやれました。一般戦と違ってみんな忙しい。調整は(師匠の)吉村正明さんに聞いたりしたけど、自分で色々と考えた」と気負う姿は見られなかった。前検で「過去一番出てない」と嘆いた13号機を本体整備とペラ調整で見事に中堅上位まで引き上げた。調整力も確実に向上している。

 驚かされたのは節間を通して6コースからの戦いを選んだこと。あえて不利な戦い方を選んだことについて、「外から水神祭をしたら知名度が上がるし、6コースはエンジンを出さないと勝てないですからね。道中の走り方の勉強にもなる」ときっぱり。8走して2着1回、3着2回と水神祭は次回へ持ち越しになったものの、大健闘の1節だった。

 A1昇格が今期の目標だ。「旋回力を磨くことが一番の課題。差すだけじゃなく、道中のターンを意識してます。もう一つはスタート力を付けること」。トップ選手との戦いを通じて、足りない部分がより明確になった。「今節勉強したことを次節以降に生かしたい」。今後どのような戦いを見せてくれるか楽しみでならない。

 今年9月のヤングダービーの舞台は徳山。現在、対象となる山口支部の若手にA1はいない。それだけに、佐々木に懸かる期待は大きい。「地元だからとか関係なく、出ないといけないと思ってますよ。まずはA1を目指して走るだけ」。力強くそう宣言した。(福山 脩平)

(2021/3/3紙面掲載)

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