【ボートレース】末永祐輝 山口支部の注目株 今期こそA1昇格へ

前期はボーダーに0・01届かず

 先週の当欄担当者はボートレース山口支部期待のホープ・佐々木完太がA1昇格を目指すという内容で記事を書いていた。読者の方には話題がかぶって申し訳ないが、今回も同じく山口支部でA1昇格を目標に奮闘している末永祐輝=写真=を取り上げる。

 ボートの前期は1月から6月で7月から12月が後期。前期の審査期間は5月から10月、後期は11月から翌年4月までの半年間。SG、G1、一般戦の優勝戦などで得点増しはあるが、基本は1着10点、2着8点、3着6点、4着4点、5着2点、6着1点で、この着順点を出走回数で割ったものが勝率だ。

 末永は昨年5月から10月までの期間に自己最高となる6・22をマークしたが、初のA1昇格にあと一歩届かなかった。ボーダーは6・23。わずか0・01足りなかった。末永の着順点は784点で出走回数は126回。足りなかった着順点はわずか1点。勝負ごとに「たられば」は禁句だが、6着が5着だったら目標は実現していた。A1は322人で全ボート選手で上位20%の狭き門。A1になれば、G1やSGといった大きなレースに出場することができる。

 末永の師匠は昨年引退した今村豊さん。末永は「師匠と一緒に記念レースに出場したい」とここ数年勝率アップに励んでいた。残念ながら今村さんが現役のうちにA1になることはできなかったが、直近3期間の勝率は5・91、5・88、そして6・22ともう少しで夢が実現しそうなところまで数字は上がっている。特に前期は惜しかった。

 昨年11月に始まった後期の審査期間は残り2か月を切った。4日現在の勝率は6・20。今度こそA1の座を手に入れることができるか、末永の走り注目したい。(尾本 恭健)

(2021/3/10紙面掲載)

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