【ボートレース】飛田江己 イン逃げで128期チャンプ/修了記念競走
- 2021/3/20
- ボートレース記事
ボートレースの第128期修了記念競走と修了式が19日、福岡県柳川市の「ボートレーサー養成所」で行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から父母ら不在の中、成績上位者による「養成所チャンプ決定戦」があり、飛田江己(19・埼玉)がイン逃げで優勝。第40代養成所チャンプに輝いた。埼玉支部の優勝者は102期の島田賢人以来4人目。修了した28人(男子15人、女子13人)は5月から各地でデビューする。姻戚関係は、中尾優香(福岡)の妹が126期の中尾彩香(福岡)。

勝率7・46好S横綱相撲
3Rで2人、直前レースで1人がFで脱落。スタート(S)に重圧がのしかかる中、インからコンマ11のナイスショット。横綱相撲で飛田が128期チャンプに輝いた。
養成所では、リーグ戦の1、2戦を制覇。その後は勝ち切れなかったが「コツコツ色々なことを試して、最後の方はスピードあるツケマイがしっくり来ていました」。勝率トップの座は藤本紗弥香に譲ったものの、高速旋回で7・46のハイアベレージをマークしたのは努力のたまもの。勝つべくして勝ったとも言える。
入所へ挑戦7度
埼玉支部4人目のニューヒーローは苦労人でもある。子供のころからレーサーに憧れ、中学卒業と同時にボートレーサーの道を志した。しかし思うようにはいかず、道はなかなか開けなかった。
それでも腐ることなく、高校進学後は後々経験が生きるようにと、「戸田のコースを使うボート部に入っていました」。じっとチャンスを待ち続け、7度目の挑戦にして養成所への入所を果たした。
遠藤圭吾とともにB1扱いで注目を集めるが「夢がかないました。魅力あるレースをしてSGレーサーになります」。グランプリ王者の桐生順平を目標にする、将来性豊かなレーサーが埼玉支部に誕生した。(高木 拓也)
▼九州・山口地区の訓練生
松井貫太、中尾優香、米丸乃絵、奥村明日香、筒井美琴、神里琴音(以上福岡)、北村寧々(長崎)、石倉拓美、藤本紗弥香(以上山口)
(2021/3/20紙面掲載)