【ボートレース】「高回収率機」ではなく「良機」を追うが好配ゲットの王道!?

芦屋のエース38号機。これまでの回収率は100%を超えており、選手にも舟券を買う側にも喜びをもたらすエンジンだ

ボートレース芦屋G2の紙面企画「エンジン別回収率」を検証してみた

 先月芦屋で行われたG2「レディースオールスター」で、大会前の紙面企画でエンジンの回収率について取り上げた。「買い続けてもうかるエンジンを探せ」というテーマだ。その検証を行いたい。

 1着回収率が100%を超えるエンジン9基を紹介。配当的に破壊力のあるエンジンとして注目した。だが結果は、失敗だった。

 9基の内、使用されたのは8基。それをを1節間1着で買い続けた場合の回収率は67%だった。舟券を買う際の控除率75%も下回る残念な結果に。過去のデータに頼っても実戦で簡単には通用しなかったということだ。

38号機の節間回収率390%

 内実を詳しくみると、8基の内、ただ一つ大当たりしたのが38号機。これはWエース機の一つにあたる芦屋が誇る看板エンジンで、シリーズ3日目に3連単6万円台の大穴を叩き出した。ちなみにこのエンジンだけを追いかけていれば節間回収率は390%。まさに「カネのなる機」だった。

 また、節間で3連単万舟券が飛び出したのは11回。その内訳をエンジン素性別にみると、SとA評価の強力機の1着が3回だった。S、Aランク機は全部で9基あり、これを1着で買い続けた場合も回収率116%と収支はプラスになっていた。これに次ぐ「B+」評価のエンジン(9基)も万舟券を4回提供。「良機を買えばもうかる」、「いいエンジンは配当的にも破壊力がある」という当然とも言える論理が実証された。

 今回は、回収率ベースでエンジンを狙ってもうまくいかず、良機を狙えば十分という結果だった。また波乱が起きる要因として、パワーを秘めるエンジンが想像以上のパフォーマンスを見せたケースが多かった。これだと思う良機を追う戦略こそ、好配ゲットの王道だと改めて感じさせられたシリーズでもあった。 (中村 雅俊)

(2021/3/24紙面掲載)

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