【ボートレース】山崎昭生新教官「ターン技術」育成に力
- 2021/4/20
- ボートレース記事

G1優勝4回 今月から養成所実技教官に就任
2月丸亀G1「四国地区選手権」をラストに現役を引退した山崎昭生(61)さん=写真=が4月からボートレーサー養成所(福岡県柳川市)の実技教官に就任した。
山崎さんはG1優勝4回を含む、通算55回の優勝。38年間で2209勝を積み重ね多くのファンに親しまれた。4月の「第130期選手養成訓練入所式」では真新しい制服を着て、緊張の面持ちで新入生を見守った。
「ボートレース業界に貢献ができる仕事と思って決断しました。まだ、教官としては新米。これから先輩教官の占部(彰二)君、原田(富士男)君に分からないことは教わりながら、しっかり訓練生を育てたい」
山崎さんが新人選手の課題として挙げたのは旋回力。養成所の訓練生は1年間の厳しい訓練を受けてプロデビューするが、現役選手と比べると、どうしてもターンが劣る。このためデビュー期に初勝利を挙げる選手は少なくなった。
訓練生と喜び分かち合う
「自分たちの時代は即実戦で通用していたけど、今は違うからね。0から1にするのも大変だけど、選手として最低限のターンができるようにしてデビューさせてやりたい」と思いを語った。
まずは半年前に入所した129期と今回の新入生130期を受け持つ。「自分が育てた選手が将来、ビッグレースで活躍してくれればうれしいけど、1勝でも一緒に喜びを分かち合えると思う」
教官として第二の人生をスタートさせた山崎さん。これまで培ってきた経験を生かして選手育成に励むつもりだ。(田原 年生)
(2021/4/14紙面掲載)