【ボートレース】伊藤尚汰 デビュー4年目 勝負の年
- 2021/5/13
- ボートレース記事

前期2か月F休みも勝率アップ
先月末で2021年後期(20年11月~21年4月)の級別審査が終了した。適用期間は7月1日から年末までの半年間となっている。
デビュー4年目を迎える福岡支部の伊藤尚汰(26)。21年後期は自己最高4・11の勝率をマークした。「今期は事故点に苦しんだ。気を使ってのレースが続きましたね。フライング休みで2か月も休んでましたし」と苦笑い。毎期少しずつではあるものの、勝率を落とすことなく上昇している。
それでも楽観視はできない。「これから4期通算に関わってきますからね。いよいよ勝負です。へまはできない」と気を引き締める。4期通算とは、直近4期の通算勝率が3・80を下回ると退会勧告の対象(デビュー3年以内の新人選手はこのルールの適用から除外)になること。それだけに、デビュー4年目の伊藤にとってはここからが本当の正念場になる。
第1子誕生で精神面にも変化
さらに負けられない理由がもうひとつ。昨年10月に結婚して、12月に第1子が誕生したこと。「それが一番大きいですね。『やらないといけない』と追い込まれてる。でも、自分は追い込まれた方が力が出るタイプだと思ってます」。守るべき家族が増えて精神面にも変化が出てきた。
前期は3月の唐津一般戦でデビュー初の予選突破。少しずつ結果が出始めている。しかし、まだまだ課題も山積みだ。「たくさんありすぎる(笑)。今は道中の走る位置を気を付けてます。1Mで競れる位置に付けられるようになったので、そこからの走り方を改善したい」と話す。今後の目標は「A級に上がる」、「優勝戦に乗る」、「ヤングダービーに出場する」など挙げればきりがない。しかし、課題をひとつずつクリアできれば、きっと自分の目指す場所へ行き着くはずだ。(福山 脩平)
(2021/5/12紙面掲載)