【ボートレース】いつか見たい女子選手のSG制覇

若松オールスター 平高と松本がエース機ゲットも…

 若松のSGオールスターは5年連続ファン投票1位だった峰竜太の優勝で幕を閉じた。簡単に勝ったように錯覚してしまうが、レース後の号泣を見せつけられると、どれほどすごいプレッシャーと戦っていたのかが十分すぎるほど伝わってきた。もらい泣きしたファンも多かったのでは?

 今回のオールスターは戦前、選手ではなくエンジンが優勝候補に挙げられていた。若松が誇るスーパーエース15号機。オールスター前に若松を走って、15号機のすごさを痛感させられていた何人かの地元選手は、「15号機を引いた選手が絶対優勝しますよ」とまで言い切っていたほど。

 その15号機を手にしたのは平高奈菜。もうひとつのスーパーエース38号機も松本晶恵が手にしたことで、「女子のSG初制覇が見られるのでは」という期待の声も高まった。ただでさえすごいエンジンが、軽量の利がある女子の手に渡ったことで、どれほどすごいパワーになるのか想像も付かなかった。

 しかし、いざレースが始まってみると、2人とも予想外の苦戦を強いられた。15号機の平高は明らかに乗り心地が悪く、ターンでキャビるシーンが続出。松本の38号機もそれまでの強烈な伸びが全く見られなかった。

もっと乗りやすく体重差出やすい淡水面なら

 2人がなぜ調整に手こずったのか理由は分からない。まれにある軽量女子が好エンジンを手にすると逆に出ないパターンにはまったのかもしれない。あまりにも評判が高いエンジンだったので2人にはプレッシャーも相当かかっていたと思う。

 今回は残念な結果になったが、女子のSG制覇はしょせん夢…とは思わない。水面が乗りづらく、地元選手でもペラ調整が難しい若松なので仕方ない側面もあった。もっと乗りやすい水面で、さらに体重差がもっと出やすい淡水面の場で、女子がスーパーエース機を引けば、そう遠くない将来にきっと歴史が動く瞬間がやって来ると思う。(井上 誠之)

(2021/6/2紙面掲載)

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