【ボートレース】藤本紗弥香 新人離れの勝負度胸 128期注目女子レーサー

女子3人目の養成所勝率1位

 5月から全国各地で128期生が次々とデビューした。中でも注目しているのが、有望株の一人、山口支部の藤本紗弥香=写真=だ。ボートレーサー養成所ではリーグ勝率7・60。松瀬弘美(66期)、清水愛海(127期)に続き、女子としては3人目の勝率1位に輝いた。事故率超過のため、チャンプ決定戦には出場できなかったが、占部教官からは「レース勘がいい」との評価を得た。

 「自分の走る位置とか相手の位置とかを考えて走るようにして勝率が取れるようになった。でも、まだ旋回スピードが足りないですね」と養成所での戦いを振り返った。

デビュー2走目FもSに臆せず

 デビュー節の下関で2走目にコンマ01のフライング。早くも足かせを背負った。しかし、新人離れしていたのがここから。普通ならSを控え、ドカ遅れも考えられるケースだが、3走目以降も質の高いSを心掛け、スリット付近では勝負権のある位置にいた。

 2節目の徳山でも9走して、4着1回、5着1回、6着7回。舟券には貢献できなかったが、レースの合間も休むことなく積極的に水面に出て、試運転を行っていたのが印象的だった。

 「今は大きなことは言えないので一つ一つの積み重ね。節間、6コースから勝率2点台を取ることが目標です。展開があれば水神祭(1着)を狙って行きます」

 このところ、養成所で好成績を残した佐賀支部の末永和也、定松勇樹、常住蓮らが活躍し、盛り上がりを見せている。ならば女子は当然、清水、藤本の山口コンビに期待せずにはいられない。2人がビッグレースで活躍する日もそう遠くはなさそうだ。(田原 年生)

(2021/7/7紙面掲載)

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