【ボートレース】権藤俊光 ドル箱下関でデビュー初V

29回目の優出

 先月、ボートレース下関で開催された「スポーツ報知杯準優進出バトル」で権藤俊光(34・大阪支部)がインから逃げ切り、デビュー後初Vを飾った。29度目の優出でようやく結果を出した大阪支部のホープは下関をドル箱としており、今後も相性のいい水面で活躍しそうだ。

 権藤にとって下関は全国でもっとも得意と言っても過言ではない。「エンジンを出せるイメージがあるし、いいですね」と強調していた。これまで8節走ってそのうち7回準優に乗っている。優出も5回を数える。そして今回、最高の結果を出した。優勝戦の1号艇は3度目。これまではまくられたり、差されたり。報知杯ではフライングを持ってたいが「もう2等はいらない」と絶対に勝つという強い気持ちでレースに臨んだ。コンマ09という最高のスタート(S)を決めて、押し切った。「Sは全速。しっかりスタートを行かないと優勝できないと思った」とレースを振り返った。優勝戦終了後は初Vを祝う水神祭=写真=が行われた。

 全国で24場あるボートレース場。どの場も1周600メートルで左回りだが、水質などが微妙に違う。芦屋巧者の浜野谷憲吾がオーシャンカップで久々のSG優勝を飾ったように、選手には得意水面と苦手な水面がある。

 権藤は間違いなく下関巧者と言える。「理由は分からない」としていたが、下関では不思議と成績がいい。いまのところ下関を走る予定はないが、次回も大暴れするのは間違いない。(尾本 恭健)

(2021/8/4紙面掲載)

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