【ボートレース】ついにミッドナイト開催! 売り上げ増期待

12R締め切りは21時台後半 無観客開催

 ボートレースでもついにミッドナイトレースを開催することが発表された。

 開催するのは下関、若松、大村の3場。10月25日からの下関が第1弾で、12月には大村で2節、1月に若松で1節、下関で1節の合計5節。

 1Rの発売開始時間は3場いずれも17時5分。最終12Rの締め切りは若松が21時30分、大村が21時40分、下関がもっとも遅く21時54分となっている。

 また、3場とも無観客開催。前売り購入は可能だが、21時以降のレースに関してリアルタイムでの購入は電話、ネット投票のみ可能となる。

深夜帯は騒音問題が難関

 公営競技では、すでに競輪とオートレースでミッドナイトレースは行われている。競輪は2011年1月の小倉から始まり、売り上げ面の大成功を受けて現在では全国43場のうち、半数以上の場で行われている。

 オートレースは15年11月の飯塚が初開催。現在は全国5場のうち、飯塚と山陽で開催されている。

 競輪とオートレースのミッドナイトの特徴は、開始時間が21時前後、最終レースは23時すぎで、どちらも最大で9R制。競輪は7車立てが主体でオートも7車もしくは6車立てと、通常のレースとは明らかに開催スタイルが異なること。しかし、ボートレースの場合は17時台から始まるので、通常開催と同じく12R制は守られる。

 近い将来、ファンが一番期待するのは競輪やオートと同じく、深夜23時すぎまでの開催だろう。しかし、これにはクリアすべき課題が多い。一番の難関は言うまでもなく騒音問題。

 競輪はそもそも騒音が発生しないので問題はなく、オートレースは消音マフラーの開発で爆音をほぼ消すことに成功。深夜までレース開催が可能になった。

 ボート界ではエンジン音を下げる技術はまだ開発中。オートのような消音マフラーはエンジンの大幅な出力低下を招きかねず、現実的ではないという。

 しかしながら、当分は試行期間とはいえ、夜22時近くまで舟券が楽しめるのはファンには朗報。競輪、オートレースに負けず、売り上げ面でも大成功が予想される。(井上 誠之)

(2021/8/11紙面掲載)

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