【ボートレース】成長著しい羽野諒 兄・直也と大舞台へ

芦屋フレッシュルーキー お盆戦で予選突破

 選手の成長を見るのは楽しい。昨年から芦屋フレッシュルーキーを務める121期の羽野諒=写真=が芦屋で結果を残し始めた。

 5月に初めて準優進出を果たすと、直前のお盆シリーズでも予選突破。10戦中、1着は逃げた1回のみだが、3着は7回。地元強豪も集まる中、道中で競り勝つ走りには覚醒すら感じさせた。「芦屋では常に予選突破を目標にしていて、今回(のお盆戦で)できれば自信になると思ってました。芦屋は今月初めにも走っていて、その時からここに向けて準備してました」と充実の表情。一つのきっかけになりそうだ。

9月地元ルーキーシリーズ「1走1走に集中」

 羽野と言えば、2歳年上の兄・直也が大きな存在。「尊敬してます。一緒にいてくれるとすごく大きい」。一緒にゴルフにも行く仲のいい兄弟である一方、仕事ではペラ調整にレースの反省、アドバイスをもらう頼れる師匠でもある。そんな兄の目からみた弟・諒は、「1年くらい前から気持ちの面で変わりましたね。元々しっかりしたものはあったけど、前から課題はそこ(気持ち)だと思っていました」とのこと。「前からもっとやれると思っていたし、今でももっとやれると思う。これからですね」と厳しくも温かく見守っている。

 現在、直也は芦屋推薦でSG「メモリアル」に出場中。そんな兄と同じく芦屋フレッシュルーキーに選ばれたことが、気持ちの変化と関係しているだろう。来月にはフレッシュルーキーにとってのひのき舞台ともいえる地元芦屋の「ルーキーシリーズ」(9-14日)が控える。「全部2連対を取る。そのぐらい1走1走に集中していく。準優に少しでもいい枠で乗って、優出したいですね」。将来は兄と一緒に大きな舞台で走ることが目標。地力アップに励む今、その成長の過程を見届けたい。(中村 雅俊)

(2021/8/25紙面掲載)

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