レースほっとらいん

(2018/11/21紙面掲載)

【ボートレース】

レース単調に? イン最強大村の課題

誕生祭で節間記録更新 イン1着率86%

 岡崎恭裕(31・福岡支部)の優勝で幕を閉じた発祥地ナイターのボートレース大村G2「第22回モーターボート誕生祭」では、インの強さをまざまざと見せつけられた。6日間、全72レースのうち1コースが62勝(逃げ58、抜き4)。96年以降、節間の最多1コース勝利記録を更新した。これまでは7日間レースでの60勝が最多。その記録も、今年の大村の「GWレース・スポーツ報知杯」だった。

 

 初日と5日目にはインが全勝(12勝)したのにも驚いた。大村はインが全国で一番強いレース場として知られているとはいえ、誕生祭開催前の1年間の1着率は67%。それが誕生祭では驚異の86%に跳ね上がった。まくりが決まったのはわずか1本だけ。舟券を購入する側にとっては、イン逃げのオンパレードには購買意欲が少し薄れたのかもしれない。節間の売り上げは約45億円。発祥地ナイターが始まってから初のビッグレースで関係者は売り上げを期待していたが、目標としていた50億円には届かなかった。

 

 では、どうしてこれほどインが強かったのか。まず考えられるのは風が弱くて穏やかな水面の日が多かったこと。水面が良ければインからスピードを持って回ることが出来るので、逃げる確率は高くなる。「風が弱かったのでSが決めやすかったのもあるし、温水パイプの影響でエンジン差が思ったほど大きくなかったのもインが強かった要因かも」と原田幸哉は振り返った。

 

 大村は「イン最強」を売りにしていたとはいえ、ここまでインが強かったのは誰も想像できなかった。強すぎてレースが単調になると、ボートレースの面白さが薄れてしまう心配も。このままインが強すぎる状況が続くのであれば、1マークをスタンド側に振って「インを弱くする」という措置も考えられる。しばらく推移を見守ろう。 (長谷 昭範)