レースほっとらいん

(2019/1/30紙面掲載)

【ボートレース】

123期いまだに勝てず… 新人「厳冬」の時代

傾向と番組の変化

 ボート界は新人選手にとって「厳冬」の時代になった。かつてはデビュー戦からいきなり優出する選手も珍しくなかった。それが今や、初勝利を挙げるのさえも1年以上かかる選手が続出中。プロデビューしてなかなか1着が取れない傾向は、ここ数年、特に顕著になってきた。

 

 昨年9月にボートレーサー養成所(柳川市)を卒業し、11月にデビューした123期24人は、そろそろ4か月目を迎えようとしているのに、まだ誰も水神祭(初勝利)を達成していない。これまで水神祭達成者がもっとも遅かった期は2017年5月にデビューした120期で、2か月と9日目だったが、123期はそのワースト記録を更新中というさみしい状況。

 

 過去10年を調べてみると、118期までは106期を除く全ての期でデビュー節に水神祭達成者が出ている。ところが、119期以降は122期を除く全ての期で水神祭第1号出現するまで1か月以上の時間がかかっている。

 

 123期を非難しているわけではないし、新人のレベルが大きく下がったとも思わない。新人苦戦の原因はレース傾向と番組の変化によるものが大きい。

 

 インの1着率が50%を超える今、6コースの1着率は3%にも満たない。全選手の平均Sタイミングもコンマ17と早くなり、新人がS勝負しても、とても届かない。

 

 番組も全国的に本命志向になってA級選手が分散されているうえ、新人は捨て駒的に使われることが多くなった。これでは新人が勝てるわけがない。

 

 とはいえ、水神祭に時間がかかっても、6コース一本から徐々にコースを取り始めると同時に、一気に成績を上げる選手もいる。あの羽野直也も水神祭に11か月もの時間がかかったが、以降の活躍は周知の通り。なかなか勝てない新人たちには、めげずに頑張れとエールを送りたい。 (井上 誠之)