レースほっとらいん

(2019/3/27紙面掲載)

【ボートレース】

「機関車」平尾の右隣を狙え!

戸田クラシック 陰の舟券MVP

 吉川元浩の優勝で幕を閉じた戸田ボートレースクラシックでは、舟券面で陰のMVPとも言うべき選手がいた。それは平尾崇典。節間成績は221346(4)36と特筆すべき内容ではない。そんな平尾がなぜ、陰の舟券MVPなのか? それは平尾のレースでの右隣(外側)の選手の着順を調べると明確になる。

 

 3走目のイン戦と5走目の6コース以外の時の平尾の右隣の選手の着順は1115151で実に7戦して5勝。もっともインパクトが大きかったのは初日のドリーム戦。4カドから伸びた平尾のまくりを5コースの白井英治が差し切って2万円の大穴。さらに準優でもマーク位置だった馬場貴也が全速差しで突き抜け。最終日の選抜戦もまたまたマーク位置の遠藤エミが難なく差し抜けた。さすがに最終日ともなると「平尾マーク位置の選手が勝つ」ことは、鋭いファンにはすっかりばれていて、遠藤の1着でも大穴ではなかった。

 

 今やすっかり「死語」になったが、ひと昔前は必ずまくりに行ってくれて、外側の選手を好展開に導く強攻派は「機関車」と呼ばれていた。代表的な選手が国光秀雄や津田富士男。Sが早い瀬尾達也や桑原淳一らも自分より外の選手を連れて来て、高配当を提供していた。

 

 当時は今と違って枠なり進入ではなく、彼ら機関車がいるレースでは必ず何人かがマークに出たので、機関車役の選手は簡単にカドを手にすることが出来ていた。

 

 9割方、枠なり進入になる現在、強攻派がいつでもカドを手に入れることはなくなったうえ、何よりもインが強くなりすぎて、どのレースでもまくり攻めに行く選手はほとんどいなくなった。

 

 しかし、平尾は昨年の住之江周年を大外まくりで優勝したほか、同じ住之江のグランプリシリーズ戦も超抜伸びで優勝。戸田も上位機ではなかったが、上位伸びに仕上げ、常にレースを作ってくれる「機関車」的な存在だったわけ。

 

 平尾は近況、伸び型の上位足に仕上がることが非常に多い。穴党ファンはぜひとも平尾を、いや、平尾の右隣を追いかけ続けて欲しい。平成末期に出現した「機関車」を、みすみす見逃すのはもったいない。 (井上 誠之)