レースほっとらいん

(2020/3/4紙面掲載)

【ボートレース】

“前田兄弟”滉 目指すはA級昇格

デビュー2年目注目株

 ボートレース界には親子や兄弟のレーサーが多くいる。記者が注目しているデビュー2年目の前田滉(19・愛知支部)=写真=は、長男が篤哉で、双子の兄が翔と3兄弟の現役レーサーだ。

 

 滉はデビュー後、優出回数は2回。今期勝率は5.06とA級を狙える位置に付けている。順調なプロ生活かと思いきや本人の中では違う。「うまくいったこともあったけど、水神祭(初1着)まで時間がかかったし、予選突破もなかなか出来なかったですしね…」と満足には程遠い。

 

 今期はA級昇格を最大の目標に掲げている。それは篤哉の存在が大きい。篤哉は若手の有望株で120期以降の選手が対象となる今年の最優秀新人選手の最有力候補。「兄が3期目でA級になったので、自分もそこまでに絶対なりたい」と兄の背中を追う。

 

 級別審査まで残り2か月を切り課題は分かっている。「いいエンジンを引いた時は自信を持って行ける。悪いのを引いた時にどう立ち回れるか」と語る。少し調子が良ければ勝率は5.00までいける。ただ、5点半ばに引き上げ、維持することが難しいという。

 

 

14日から初優出達成した福岡出走

 徳山初出走を果たした先月の一般戦では前検からエンジン調整に苦しんだ。2走目で初勝利を飾ったものの、その後は道中で競り負けるシーンが目立った。節間を通して4着が4本。「3着を拾えるかが大事なんです」。3着が6点、4着が4点ということを考えれば、そこで勝率は大きく変わってくる。しかし、ただでは終わらなかった。4日目の本体整備でエンジンを立て直し2着を確保すると、最終走では2勝目を挙げた。

 

 次節は今月14日からデビュー初優出を決めた思い出の地、福岡の一般戦。「あれ(初優出)からレースが出来るようになってきた」。まだまだ19歳の若武者。ここから経験を積み10年後、20年後のボートレース界を引っ張る存在になると信じている。 (福山 脩平)