【ボートレース】入海馨 F禍糧に更なる飛躍を

19年前期F2 B2降格

 ボート選手が調子を崩すよくある要因がF。成長過程の若手にとっては将来を大きく左右しかねない。そんなF禍にどっぷりつかっているのが入海馨=写真=だ。

 大山千広と同期の116期。デビュー4年目の2018年前期に勝率6.18をマーク、A1昇級も間近だった。ところが、次の期に少し勝率を落とし、巻き返しを狙った19年前期にF2。計90日の長いF休に加え、事故率オーバーのB2降級も経験した。

 「ずっと焦りがありました」。気持ちの空回りは続き、その後も2期続けてFの悪循環に陥った。「回り道のその先まで行ってしまった。やっと少し戻ってきたところです」。今は笑って振り返り、後遺症からようやく抜け出してきたようだ。

 度重なるFを経て今はスタート(S)の意欲を完全に封印。「Sはコンマ20でいい。調整さえしっかり出来ていれば戦える。だから今は調整力が課題です」。現状を踏まえ、テーマをしっかりと見据える。

 振り返れば、デビューからA級昇格までダッシュ戦を通し、先を見据えた回り道を選んできた。その分、早い出世ではなかったが、磨いた実力は旋回力やレースぶりに感じられた。「事故さえしなければ大丈夫」と、将来性は先輩もお墨付きだ。アウトの不利に続き、今回はSの不利。「逆境を力に変えられるか」と問われたら、「可能だ」と自信を持って答えたい。

強豪校の高校球児 甲子園も経験

 岡山の関西高卒。高校球児で、甲子園も経験している。ボート界にも甲子園と名の付く大会がある。「いつか出られたらうれしいですね。ハードルはムチャクチャ高いですけど」。試練を乗り越え、まずはA1昇格が目標。将来は地元代表としてボートレース甲子園の舞台に立つ日が来ることを期待している。(中村 雅俊)

(2020/8/5紙面掲載)

関連記事

過去記事(月別)

ページ上部へ戻る