【ボートレース】日高逸子 F禍でも挑んだS勝負 気力衰え知らず

9月福岡女子戦で今期3本目

 9月2日からの福岡オールレディースでは、地元の2枚看板、大山千広と日高逸子がFに散った。大山は8月の多摩川レディースチャンピオンに続く今期2本目のF。日高は自身初となる今期3本目のFを切ってしまった。

 若かりし頃の日高はFが多く、F2も5回ほど経験。しかし、ベテランの域に入ってくるとめっきりFは少なくなり、5月2日に若松で切った今期1本目のFは2017年6月以来、約3年ぶりのFだった。7月に蒲郡で2本目のFを切った時も驚いたが、まさか3本目まで切るとは想像が付かなかった。

F2直後の芦屋女子戦V

 「Fを切ってからエンジンの引きが良くなったんですよ。それにお客さんが舟券を買ってくれているのでF2になっても、(勝負を)下りる気は全くなかったんです」と本人は振り返る。実際、F2になった直後、芦屋のオールレディースを優勝し、F2優勝の最年長記録を更新するなど、F2にひるむことなく、攻めのレースを続けていた。

 本人が話す通り、どんな状況でも勝負に徹している証拠でもあり、その気力こそが男子選手ならとっくに衰えている年齢(来週には59歳)になった今なお、女子のトップレーサーであり続ける原動力なのは間違いない。

F休み復帰は来年2月

 とはいえ、F3の代償はやはり大きい。1本目の休みは消化しているが、2、3本目の休みは合計150日で、復帰は来年2月。今期は事故率が0.70を超えてしまったので、来期はB2級が確定。さらにその来期も出走回数不足(49走以下)が濃厚なので、来年いっぱいはB2級暮らしを強いられる可能性が高くなった。

 来年2月には芦屋でGⅡレディースオールスターの開催も決まっているが、B2級は投票除外なので出場は出来ない。8月のレディースチャンピオンだけは、オールレディースの優勝で優先出場権を持つが、こちらもこれ以上事故点を増やせず、状況は厳しい。

 しかし、「またB2級からやり直します」と前向きで、グレートマザーの気力は全く衰えていない。男子では73歳で現役の高塚清一が様々な最年長記録を塗り替えているが、女子では日高がその役割を担う。来年2月の復帰が今から待ち遠しい。(井上 誠之)

(2020/9/30紙面掲載)

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