発祥地ナイター連載⑤

(2018/9/19紙面掲載)

【ボートレース大村】

2マークの逆転が多い

ボートレース大村 2マーク
2マークが難しいのも大村の特徴

 ボートレース大村の1マークは広く、イン逃げを決めやすい状況になっている。2マークにも特徴がある。スタート時の引き波が残るのは他のレース場も同じだが、2マーク側の防波堤の下は潮が流れるようになっているため、予測の難しい変則的な波が発生する。うねりと呼ばれるものだ。

 

 1マークよりも2マークの方が、風の影響を受けやすい。スタンドから正面(長崎空港方面)に見える島(臼島)の方角から吹く風はある程度遮られるが、西や南の風(どちらも追い風になる)には弱い。上下左右の広範囲にわたって防風ネットが設置されているとはいえ、完全に風を遮るのは不可能だ。

 

 2マークは静水面になることが少ないこともあって、まくりは決まりづらい。強引にまくればスタンド側に流れてしまったり、うねりに乗ってボートが暴れる。2マークの基本は差しか小回り。走り方を熟知している地元の選手、特にベテランは2マークの走り方がうまい。長崎支部の飯山晃三は「大村の2マークは思い切り握って回ると流れてしまう。差した方が逆転しやすいと思いますよ」と話す。

 

出足がいい選手、走り慣れた地元選手が有利

 もちろん、荒れ水面に打ち勝つためには、強力な出足や回り足が求められる。大村では展示タイムのほか、オリジナルデータとして1周、回り足、直線の各タイムを公表しているから参考にしたい。出足がいい選手と、走り慣れた地元の選手。これが大村の狙いだ。

 

 荒れることの多い2マークの水面状況を改善するために、うねり防止対策として防波堤周辺に石が沈められた。レーススタイルにどれほど影響するのか見守りたい。