【ボーイズリーグ】熊本泗水 「ゼロから」意識改革で現チーム初V/熊本大会

第21回熊本大会(2021年5月2、3日・山鹿市民球場)

 熊本県支部の中学生の部7チームが出場。決勝は熊本泗水ボーイズが熊本中央ボーイズに4-3と競り勝ち初優勝を飾った。大会は当初、5支部から計20チーム出場予定だったが新型コロナウイルス感染拡大の影響で県内チームに限定して開かれた。

ガッツポーズの熊本泗水ナイン(チーム提供)

▼決勝
熊本中央 000 003 0=3
熊本泗水 111 000 X=4

サヨナラ呼んだ

 熊本泗水がサヨナラ勝ちで現陣容初めての優勝を飾った。3-3で迎えた7回、先頭の井上が中前安打で切り開き、その後2死二塁として狩塚の右方向への打球が敵失を誘った。

 先発の山室は5回まで無失点。6回途中で一度、中堅の守備に回ったが3点差を追いつかれてなお2死一、二塁のピンチで再びマウンドに立ち後続を打ち取った。また野手も無失策と堅守でもり立てた。

九州選抜完封負け「気合を入れて」

 敗戦で学んだ。地元開催だった九州選抜大会は1回戦で完封負け。ただ敗因は明確だった。「試合前のアップが違った。自分たちは抜けがあった」と山岡主将。優勝した福岡志免のキビキビとした動きを見て試合に臨む姿勢の重要性を痛感した。「気合を入れてやらないと熊本中央には勝てない。ゼロからやり直そうと思った」。決意を新たに立ち向かっていった。

1回戦の3回、ランニング本塁打を狙い三塁を蹴る山岡

山岡主将チーム先導

 山岡主将は1番・捕手としてチームを先導。1回戦では3回に右中間を破るランニング満塁本塁打を放った。練習試合を含めて通算本目の本塁打に「右中間を抜けたとき一気に行こうと思った」と胸を張った。さらに4回には中越えの三塁打を放った。

 4月以降、他リーグとの交流戦も含めて毎週のように大会が続いたが過密日程もようやく一区切り。松崎監督は「試合ばかり続いたので体力が落ちないよう各自で走り込みをするようにしていた。やはり意識が大事」。選手権大会予選まで1か月。平日の自主練習から高い意識を持ち、心身とも充実した状態で勝負の時を迎える。

(2021/5/7紙面掲載)

※新聞紙面(5月7日)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および準決勝~決勝のバッテリ-&長打の選手名入りの記録を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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